小説 深夜特急3 沢木耕太郎 | てんつぶ

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バンコクからデリー行きのチケットを変更してカルカッタへ向かう。
釈迦の聖地ブッダガヤへ。
風に吹かれ、水に流され、偶然に身を委ねて旅することに、ある種の快感を覚えるようになっていた。
アシュラムではカーストにも属せない最下層の子供達と過ごす。

値切り交渉は当たり前、道具を使わず自然にその国の慣習に溶け込み、話しているのに何語で会話してたか分からなくなる。
したたかに旅慣れ、そして何よりも自由を感じる私であった。

インドからネパールのカトマンズ、またインドを南下しペナレス、カジュラホと辿る中、旅に出て初の高熱にうなされることになる。