12月の読書 | てんつぶ

てんつぶ

tengenのブログ

{DC96D8B9-910E-4440-A6D0-AF84EBCE01C0:01}

先月の特薦は浅田さんの鉄道員と北村さんの月の砂漠をさばさばと。


2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3430ページ
ナイス数:2476ナイス

予知夢 (文春文庫)予知夢 (文春文庫)感想
ガリレオシリーズ2。ちょっとした科学がベースにある本シリーズ、スタートしたは良いがネタ切れになりそうなところですが益々快調。黒縁メガネの湯川先生も金縁メガネに変わったように草薙に対するからかいもお茶目から皮肉っぽくなってきた。 ドラマも良かったが、やはり原作で読む方が面白い。 夢想る/霊視る/騒霊ぐ/絞殺る/予知る
読了日:12月31日 著者:東野圭吾
探偵ガリレオ (文春文庫)探偵ガリレオ (文春文庫)感想
容疑者Xしか読んでないガリレオシリーズ。 ドラマは見てたので、読んでた気分でしたが一念発起して原作チャレンジ。 容疑者Xの時は違和感なかった福山キャラ。この1作目は印象が随分違う。あとがきで知った、佐野史郎をイメージして書いたとか。なるほど、それならドンピシャ。 ドラマのストーリーはほぼ忠実だったのがよく分かる。女刑事はいないが…… 燃える/転写る/壊死る/爆ぜる/離脱る
読了日:12月30日 著者:東野圭吾
失意ノ方-居眠り磐音江戸双紙(47) (双葉文庫)失意ノ方-居眠り磐音江戸双紙(47) (双葉文庫)感想
前回の結末、悲しみは如何ばかりか。
迷いを抱えながら里を目指す傷心の弥助。
そして江戸では、鹿島神陰流卜部派という御一行が登場、磐音裂帛の技が飛ぶ。
その頃、山形ではとうとう魔の手が奈緒の元へ。
☆彡
初登場、胡散臭い老剣客と妖しげなその孫娘ひな。本筋には関係なし。
キリの良い50巻完了したいがための繋ぎか。。。
読了日:12月27日 著者:佐伯泰英
螢 (幻冬舎文庫)螢 (幻冬舎文庫)感想
10年前に惨劇の起こった山中の別荘へサークル合宿で6人の学生が向かった。そこはOB佐世保の持ち物であった。嵐で孤立する中第一の殺人が起こった。☆彡そんなに読んでませんが麻耶さん独特ですね。読んでてああ確かに摩耶さん読んでるって感じがする。それにしても何なんでしょう、あの畳み込むようなズッコケた締め方は。「松原が女ぁ!」という驚きは何だ。読者は登場人物表で松原千鶴S女子大学1回生って見て読んでるのに、登場人物たちは男と思ってたなんて。挙句にあのエピローグ!最後に生き残った一人とは誰でしょうねぇ。ワロタ。

読了日:12月25日 著者:麻耶雄嵩
暴雪圏 (新潮文庫)暴雪圏 (新潮文庫)感想
制服捜査の続編。 爆弾低気圧が道東を襲う。 組事務所を襲った強盗殺人犯、人生を儚む窃盗犯、当ても無く義父の虐待から逃げる家出少女、不倫から逃れられない主婦らが、暴風雪でインフラを寸断される中、とあるペンションで缶詰状態になった。 そして、それぞれの運命が大きく動くことに。 封鎖された地域に残された所轄警察官・川久保篤巡査部長はどうする。 ☆彡 面白かった。 佐々木さんは警官の血シリーズとこの制服捜査シリーズが好きですね。
読了日:12月18日 著者:佐々木譲
ひとがた流し (新潮文庫)ひとがた流し (新潮文庫)感想
3人の女性とその家族たちのふれあい。
牧子とさき、美々と玲と類、千波とギンジロウとイチョーヤ。
心のひだをくすぐる様な北村さんの筆致がイイ感じ。
過去の出来事を絡めて、語り部を替えながらある年の1年近くが流れる。
関連するので、読み順は「月の砂漠」「ひとがた」「バックトス」ですね。
読了日:12月16日 著者:北村薫
1950年のバックトス (新潮文庫)1950年のバックトス (新潮文庫)感想
あちらこちらで書かれた数年分をまとめたショートショート集。
なのでバラエティに富んでいます。
百物語・ダッフルコート・洒落小町・バックトスあたりが好きかな。☆彡

百物語/万華鏡/雁の便り/包丁/真夜中のダッフルコート/昔町/恐怖映画/洒落小町/凱旋/眼/秋/手を冷やす/かるかや/雪が降って来ました/百合子姫・怪奇毒吐き女/ふっくらと/大きなチョコレート/石段・大きな木の下で/アモンチラードの指輪/小正月/1950年のバックトス/林檎の香/ほたてステーキと鰻
読了日:12月12日 著者:北村薫
月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)感想
やさしい童話のような、そしてどこにでもありそうな母と娘のエピソード。ほっこりと読み終えました。ただ、読んでる間に少し感じていた違和感、梨木さんの解説で思い当りました。さきちゃんとお母さんの関係。これはただの童話ではなく、現実に存在する母娘の1ページの表なんだなって。おーなり由子さんの挿絵も素晴らしい。くまの名前/聞きまちがい/ダオベロマン/こわい話/さそりの井戸/ヘビノボラズのおばあさん/さばのみそ煮/川の蛇口/ふわふわの綿菓子/連絡帳/猫が飼いたい/善行賞のリボン/さきちゃんとお母さんのこと
読了日:12月9日 著者:北村薫
鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)感想
あの蒼穹の昴を脱稿して直ぐに手掛けた短編集とか。浅田さんのあとがきにあるようまさに「あなたに起こる やさしい奇蹟」。何故か鉄道員だけは再読ですが、他も素晴らしい。確かに年代、境遇などの違いで響くところは違うかも。☆彡見ず知らずの相手から届くラブレターの結末に胸打たれ、俄かサンタになれた主人公のやさしい思いに共感し、おじいさんの想いに哀しさと力強さを頂き、故郷に触れやり直す勇気を貰った。鉄道員/ラブ・レター/悪魔/角筈にて/伽羅/うらぼんえ/ろくでなしのサンタ/オリオン座からの招待状
読了日:12月8日 著者:浅田次郎
出世花 (祥伝社文庫)出世花 (祥伝社文庫)感想
行倒れたところを坊主に発見された武家父娘。しかし父を亡くしてしまうお艶。遺言でお縁と名を替え、助けられた寺で湯灌を生業に新たな人生を歩む。☆彡健気なお縁、清く温かな正念が実に爽やか。
読了日:12月2日 著者:高田郁

読書メーター