豪州人の男気 | ゼファオス~アラカンライダー~

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ゼファーな日々とバリオスな日々とたまに仕事の日々

相変わらず色々大変なんですが

少し気力が慣れてきました


皆様のお気遣い、感謝しております




本題です

大雨の最終便で
ある駅から外国人の方が乗車してきました

最終といっても
時刻は18時半を廻ったぐらい

大雨ですが
駅舎から走って乗ってきて
「串本、イキマスカ?」
「はい、行きますよ、駅で良いんですか?」
「ノーノー、チョット手前…岩ノアルトコラヘン」


「あー、橋杭岩?こんな雨の夜?危ないですよ」
「橋杭岩ヨリムコウ…カナ?」
「宿取ってるんですか?」
「チガーウ、ラーメンサン屋、食べニイクデス」
「ラーメン?好きなんですか?」
「ソコノオ店イッタ、休ミダッタ」
「アト、オフロサン屋イッタ、休ミダッタ」
「田舎ですからね…サンセットしたら皆閉まるんです」
「ヒルマ?チャリデ、古座川ノ大キナ岩見テキマシタ」


「一枚岩のことかな?チャリって…」

などと言ってるウチに
目的地到着です

もはや豪雨といっていいぐらい降ってます
「あ、そういえば傘持ってる?」
「カサ?ノー、ワタシオーストラリア人、オーストラリア、カサ使ウハ、男ジャナイ」
「そうなん?風邪ひきますよ?」
「ダイジョブ、アリガト」

そう言うと
彼はダッシュして走り去りました

翌日もそこそこの雨
そのオーストラリア人男性が

またバスに乗って来ました
「今日はドコに?」
「電気サン屋デス、日本ノプラグガ合ワナイ」
「そうなん?ラーメンどうでした?」
「ラーメン、休ミダッタ、隣ノ焼肉イッタ、焼肉オイシイケド、高イネ」
「帰りはどうしたの?」
「アー、タクシーデス」
「それも高いよね」
「ハイ…ワタシ、オ金モウナイヨ」

そう話す彼の手には
シッカリと傘がありました

男やめたのか
オーストラリア人やめたのかは

聞かずにそっとしときました