疲れ果ててる中学生 | ゼファオス~アラカンライダー~

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今回の中学生はミキちゃんではありません


前回と同じ写真のこの地域に住む子供




まず駅前から一人
男の子が乗ってきました

小学生の頃はよくバスに乗ってたので
顔は覚えてませんが
○○で降りますと言えば
ピンと来る男の子です

次のバス停で
見るからに中学生の女の子がいたので

「友達?」
と聞くと
「はい、いえ…」と、歯切れの悪い返答

どこの子やろ?
と、思いながらも乗せて
バスを走らせます

やがて
バスはフリー乗降区間に入り

男の子は家の真ん前で降車します
「ありがとうございました!」

と、元気よく挨拶して降りると
残ってるのはその女の子だけです

普段なら
どこまで行くのか聞くんですが

イヤホンしてた気がするので
普通に車内放送を流しながら
バスを走らせます

自分で勝手に降車を想像してた区域を過ぎ

ますます
どこの子?
謎が深まるばかり

そもそも乗ってる気配を感じません
いや、乗ってるよなぁ…
おらんくなってないよなぁ…

そう思ったその時
「あの…すいません」
「うん、どこで降りるん?」

「○○なんですけど、今どこですか?」
「え!○○はとぉに過ぎてるで!寝てたんか?」
「はい、すいません」
「男の子降りたのは?」
「全然知りませんでした」
「マジか…帰りに同じトコ通るから、それまで待てる?」
「はい、もちろんです、すいません」

そう言ってバスは
さらにヒトケのない山奥へ進み

こりゃ不安やろなぁ…
と、思いながら終点へ

なるべく明るい場所にバスをとめ
「オッチャントイレとタバコしてくるけど、車から出たらアカンで、もし誰か来てもムシしてな」

本来ならココで車内の清掃するのですが
怖がらせてもいけない女の子

出発時間前に
「家の人心配してんちゃう」
「いえ、全然大丈夫です」

「それもどやねんな」
「えへへ」

「何年生?」
「三年です」

「じゃあ○○ミキって子知ってる?」
「はい、知ってます」

「よく喋る子やろ?」
「めっちゃ喋ります」

と、和んだ所で出発です

そして数十分後
彼女の降りる場所に着いて
「ほら、着いたよ」
「………」

「ここでいいやんな?」
「………」

「おーい!また寝てんか?」
「あ、はい、すいません」

「ちょっと周りよく見て」
「あ、はい、ここです」

そう言って降りて行きましたが

図太いのか疲れきってるのか
よく寝る子でした


いや、踊り疲れたじゃなく
遊び疲れたんだと思いますけど