土曜日朝の中学生 | ゼファオス~アラカンライダー~

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ゼファーな日々とバリオスな日々とたまに仕事の日々

土曜日で学校ないのに

朝一番のバスに

私服のミキちゃんが乗ってきました


上から下まで黒一色です


「おはよ、今日はなに?」

「陸上の記録会の応援、友達の彼氏が出るから友達んチ寄ってから一緒に行くねん」


「なんや、めかし込んでるからデートかと思たわ、ん?友達?」

「友達やからもちろん女の子やで」

「なぁ、ミキの事女の子って思ってる?」


「も、もちろんやん」

「その返事が怪しいねん!」


「いやまぁ中学生やねんから女の子やろ、しかも黒いマニキュアまでして」

「どこ見とんねん、変態!」


「指先見たら変態なんか?黒いから目立つねん」

「マロンベージュっていうねん」


「マロンかベージュかどっちやねん、指先全部血豆できてんかと思ったわ」

「失礼すぎるやろソレ!でもコレ月曜には取らなアカンねん、もったいないわぁ」


「ラッカーシンナーで洗ったら取れるやろ」

「取れやすいヤツにしてもろてんけど、ちゃんと取ってもらうし、って取り方の話ちゃうし!」


「除光液も変わらんよ」

「服はどう?おかしない?」


「イケルやろ?」

「あれ?ディスってくる思ったのに…30分悩んでコレやから」


「悩むから迷うねん、ってか応援やろ?」

「応援でも可愛い方がいいやん?ミキ顔とオシリ大きいから気になるやん」


「デカいツラはしてるけどな…ケツはデカい方が良いやろ」

「いつ見たんや変態!」


「自分で言うたんやないかい!」

「いつも見てるやろ?」


「見てるんちゃう、見えるんや」

「やっぱ見てんやんか!」

「あ、次降りるから」


「はいよ、ソコから近いんか?」

「うん…どっち行ったら良いんやろ?」


「え…ドコ行くねん?」

「だから友達んチ」


「だから住所とか聞いてんねん」

「そんなん知ってどうすんねん、変態!」


そうして

途中のバス停で降りて行きましたが


無事に着いたのかは定かではありません