相変わらずの朝
中学生のミキちゃんとの話です
「おはよ…」
「………」
「お‥は‥よ!」
「お‥は‥よ!なんか腹立つ」
「な、なんでや?」(←少しビビってる)
「どーせ次の人には、はい、おはよ〜って機嫌よく挨拶するんやろ」
「さぁ、それはどーかな?」
「ミキがもっと可愛いかったら態度違うハズやわ」
「それは関係ないわ」
と、すぐに次の利用者さん乗車です
「はい、おはよ〜……しもた!」
「ほらぁ!やっぱりやん!」
「え?」(←利用者①)
「あぁ…コッチの話」
「大体エロいジジぃの事は分かるねん」
「エロいって、相手オッサンやないかい!」
「え?」
「あ、いや、コッチの話」
「くくく…はははは…」
「ウルサイ!」
「やっぱりキレイになりたいし脚も細くなりたいなぁ」
「脚なんぞ学校終わってからや」
「なんで?キレイな子はキレイって思うもん」
「高校卒業してハイヒールとか履き出したら細なるわ」
「あ、ミキハイヒール持ってる」
「ドコで使うねん、厚底ちゃうん?」
「え?どう違うん?」
「ピンヒールってホッソイやつ」
「飛行機乗る人が履いてるやつ?」
「ん?CAの事?履いてないんちゃう?」
「履いてるで」(←利用者②)
「そうなん?」
「ほらぁ!なんでミキの言う事信じひんの?」
「とにかく、そういうのは歩くのも難しいし脚鍛えるんやて、知らんけど」
「ふーん…でもミキのはグッチの厚底やで」
「グッチぃ?よく見たらゴッチとか書いてないか?」
「グッチやっちゅーねん、お母さんと一緒にいって買ってもろてん」
「どこにあるん?」
「大阪、えーと…吹田やったかな」
「吹田?アウトレットかな?」
「違う…なんや言うたかな?」
「心斎橋か?」
「違う…あ、ミナミってトコ」
「心斎橋やな…同じや」
「そんなんミキ知らんからな、なにその冷たい言い方!」
「フツーやっちゅーねん」
「いーや、ミキにはいつも冷たい」
「反対や、オレがいつも怒られてんねん」
「変態やからしゃあないな、じゃあな!」
「いってらっしゃい」(←利用者複数)
そうして彼女は学校へ行きました