朝一のバス、
やたら気の早いスクールバスと
列んで走ってミキちゃん乗車です
「あの運転手な、ミキに
ウルサイ!バスが揺れる!
って言うねんで、どんな声やっちゅーねん」
「そりゃスゲーな、もう少し頑張ったらガラス割れるんちゃうか?」
「わはは!ふごっ!わははは」
「笑いすぎや、鼻なっとるがな」
「やめてぇ~ばん!今度はう○こチビる」
「バス揺れるから笑うな!」
「揺れるかな?わはは!ずる!わはは」
「だから鼻なっとるって!」
「今のはすすったん」
「え?すすった後飲んだん?」
「うん、今日のはしょっぱいから体調良いわ」
「他にどんな味すんねん」
「スッパいとか」
「腐ってんちゃうか?それ」
「失礼やなアンタ!ミキカワイイのに」
「アンタ言うな!カワイく腐ったんやな」
ばん!
「ちゃうねん、ミキ顔はブスやろうけど、みんな黙って大人しくしたらカワイイって言うねん」
「ふーん…ちょい待ち、大人しくしてたら顔しか分からんのに、なんで可愛くなるんや?」
ばん!
「それってやっぱミキの顔はブスや言うてんねんな」
「自分で言うたんやないか!複雑なトラップしかけんなや」
「でもな、ミキってホンマは人見知りやん」
「人見知りって言葉の意味知ってて言うてんか?」
「ミキ人見知りやで、アンタやから喋れてるねん、嬉しいやろ?」
「ウソつくな!バス揺れるぞ」
ばん!
「くくく…ガラス割れるまで頑張るわ」
ばん!ばん!
「さっきからバンバン叩くな!」
「ピチピチの若い子に触られて嬉しいくせに」
「それは叩かれてるって言うねん!それにピチピチじゃなくてパツパツやっちゅーねん」
「パツパツ言うな!ずる…」
「また鼻タレてる…小学生か!」
「これでご飯2杯食べれるで」
「安くついて親孝行やな」
「てかなぁ、アンタ笑わせすぎやねん」
「一人で勝手にワロてバス揺らしてんやないか」
「くくく…だからやめてぇ~」
どうやら
バス揺らしにツボってるようです
その勢いのまま
彼女は学校に行きました