夕方から2往復
ミキちゃんが住んでる方面に
走るバスに乗務です
その1回目に学校帰りの
彼女は乗ってきました
友達も複数乗っており
後ろの方でワチャワチャしてます
そして
彼女が降りるバス停で
他の利用者さんが降りると
前の方まで来て
「ミキ終点まで行くから」
「なんかエラそうやな、なんかあるんか?」
「エラそうってなんやねん、アカンの?」
「別にいぃけど」(←小中学生無料)
そして終点まで行くと
「もっかい往復するわ」
「ヒマか?ヒマなのか?」
「だって帰っても一人やもん」
「まぁ変なトコ行くより安心か」
「ドコに変なトコあるねん、歌聴いて欲しいし」
そしてバスが走り出すと
「前に作った歌 歌っていぃ?アカン言うても歌うけど」
「じゃあ聞くなよ」
「あれ?忘れてもぅた」
「メモするか録音するかしとけよ」
「恥ずかしいやんか」
「ここで歌うのは恥ずかしないんか」
「だって誰もおらんやん」
「オレを無視すんな」
「老犬さんはいぃねん」
「しかしミキ、センスあるわ」(←歌ってる)
「そやろ?友達にも言われるで」
「え?」
「え?」
「え?ってなんやねん!自分で言うといて信じれません!みたいな声出すなや」
「いや、ビックリしたわ」
「コッチがビックリやわ」
「みんな気ぃ使ってはんねんな」
「老犬さんも気ぃ使えっちゅーねん」
「あ、クラスの男の子が作った歌もあるで」
「チンチンブラブラ、てっかてか〜のでっかでか」
「やめろ」(←実は爆笑してる)
「どういう意味?でっかいて事?」
「デカくて光ってんかな?」
「○○さんの頭みたいやな」
「その方がまだいくらか健全かな」
他にもいろんな事を話し
いろんな歌を歌いながら
始発点に戻り
また終点目指して走ります
「ミキ 今度の○曜日 学校休んで病院行かなアカンねん」
「病院?どないしたん?」
「知らんの?」
「だから何でオレが知ってなアカンねん」
「こないだ掃除してたら足引っ掛けられてコケたんやんか」
「頭打ったんやな?」
「ちゃうわ!最後まで聞けや!」
「そない怒らんでも…で?」
「うん、それでな、ホウキの中に彫刻刀の刃が入っててヒザ切ってな、血が止まらんくなって縫うたんや」
「うわ、キンタマキュンとなったわ」
「なんか黒い糸で上から見えるでホラ」
「釣り糸じゃないのか?」
「ちゃうわ!もう少し心配せぇや!」
「どれどれ」
「あ〜!今ミキのパンツ見たやろ!」
「なんでオレがてっかてかのでっかでかパンツ見なアカンねん!」
「失礼やな!ミキはピンクのTバッグや」
「どこの中学生がTバッグはくねん!」
「はかんかな?」
「知らんけど…あ、これか?」
「なんかジッと見られたら恥ずかしいわ」
「なんで見せたんや」
「ってか○曜日?」
「うん、○曜日」
「オレ、その日臨時で朝の便乗るわ、
残念やの〜朝メシ奢ったろ思ってたのに…わ〜はっはっ」
「え?ホンマ?」
「おにぎりとカツサンドな」
「え?休みやろ?」
「来週やで?」
「だったら日で言えよ…」
「約束したで」
「食い過ぎやろ…」
そうやって
延べ3時間近く彼女はバスに乗ってました