最終バスに帰宅する中学生のミキちゃんが
乗ってきました
『あ～なんか老犬さんの顔見たら成長痛出てきた
』
『いうほど成長してへんがな…』
『なんで年頃の子にそんなん言う？』
『言う！それで今日はなんなん？』
『クラブで学校行ってたんやで』
『ほら見て 柔道着買ってん』
『ほう、帯結べるようになったか？』
『うん、でもな 白くない白帯やねん』
と言って 帯を見せてくれました
『いや、そんなモンやろ』
『そうなん？ミキ 渡辺一二三が着てる青いんがいい』
『？ あれは試合で判るように青白で分けてるだけ』
『そうなん？ミキ天然のアホやから… そんなトコも可愛いやろ？』
『はいはい』
『あ、流された……でも小学生の時とかホンマに可愛かったやん、写真とか見たらビックリするわ』
『んなもんオレかて小学生の時は可愛かったがな』
『お年寄りの痴ほう症に小学生の時の話されてもなぁ……』
『コラコラ 自分で言い始めたんやろ？』
『でもなぁ…痴ほうの昔話『もうえぇ！』聞かされも』
『それでな！ミキコクられたん知ってる？』
『誰に？知らんで？』
『なんで知らんの？』
『いや、なんで知ってなアカンの？』
『前に言うたのに！』
『誰に言うたんや？』
『アンタや！ホンマに痴ほうか？』
『記憶ないわ……誰にコクられたんや？』
『誰って 言いにくいわ』
『オレか？』
『キモい事言うなや！同級生や！』
『ほぉ…何かアカンのか？ 他に好きな人がいてるって言うたらえぇがな』
『他に好きな人おるんは知ってるん？』
『それは覚えてる オレやっけ？』
『だからキモい事言うなって！みんな聞いてんのに』(←他に5名乗車中)
『まぁえーがな で、断ったんやろ？』
『うん、断った でも何回も来るねん』
『モテていぃやん……で、今日は何してたん？』
『だからクラブや言うたやん、ミキの話聞いて……あ、ボケてんやっけ』
『ホンマに老犬さんと話してたら成長痛出てくるわ』
『スマンスマン…受け身ちゃんと教えてもろた？』
『教えてもろたよ いっぱい投げられた』
『成長痛じゃなくて 打ち身やないのか？』
『あ、………そうなんかな？』
『だって成長止まってるし』
『だから傷つくって……ワンワン泣いたろか？』
『それより受け身頑張れ』
『クラブより ミキ宿題せなアカンねん』
『は？春休みに宿題？』
『うん、算数のプリント』
『算数言うな』
『あ、数学やった スンマセン』
『うわ、ミキ今 スンマセンって言うた 素直やわ』
『オレも素直にサブイボ出たわ』
『気持ちは分かるわ…』
『さ、帰って理科のプリントしよ』
『数学ちゃうんかい！』
そう言って 彼女はバスを降りて
暗闇に消えて行きました
覚えてる範囲でしかありませんが
全てノンフィクションの会話です(^-^)v