お馴染みのミキちゃんです
バスに乗車したら
『おはよ…』
『おはよ』
さらに後ろに座ってた利用者さんに
『あ、おはようございます』
『こらこら、なんかおっちゃんと態度が違うな』
『当たり前やろ、なんで老犬さんに同じにせなアカンのよ、すぐ調子にのるのに…』
そして話は
どうやら離れた所にいる お祖父さんが
商売にしてる梅で
何本か彼女専用に育ててるそうで
その実を取りに行きたいけど
コロナだから どうしようと悩みながら…
『お祖父さん 大好きやねん』
『そりゃジィさんは孫は可愛いやろな』
『仲いいねんで~ お父さんとは違うねん』
『なんでや? お父さん嫌いなん』
『お父さんとは仲悪いよ、話もしやん』
『悲しい事言うたりな お父さんはミキの事可愛い思ってるハズや』
『思ってないよ、ケンカしかせんもん』
『なんでや?ご飯一緒に食べるやろ?』
『たまに別々に食べる ずっと家おんのに なんもせんねん』
『そりゃ具合い悪いからやろ いつからや?』
『もう分からんぐらい前から』
『お風呂とかいつまで一緒に入ってた?』
『そんなん覚えてないぐらいちっちゃい時ぐらいちゃう? 一緒に入った覚えないし』
『そうなんかぁ…おっちゃんは娘が小学4年で入らんようになって寂しかったわ』
『なんでやめたんよ?』
『生理始まってからかな?』
『あ、おじいちゃんとなら入れる?』
『入る事はないけど 気持ちは今でも入れる』
『なんでおじいちゃんは良くてお父さんはイヤなんやろ』
『お祖父さんは優しくてミキのためにいろいろ考えたりしてくれるねんけど お父さんはイチイチ怒ってくるねん』
『それは話し方が問題なんかな』
『でも お父さんはお父さんやから 大事にせなアカンやんか』
『たまに 勝手になんかミキに買ってくるし』
『ほら、ミキの事好きやから買ってくれるんやんか』
『しゃあなしに買ってんや』
『好きじゃなかったら買うたりせんわ』
『そうなん?』
『そりゃそやわ、口と態度が悪いだけなんや』
『そこ 大事ちゃう?』
『きっと ミキちゃんの事大事に思ってんやけど エラそうにしかできんのやよ ミキちゃんが大きくなったら仲良くなるよ 絶対』(←聞いてた他の利用者さん)
『そうかなぁ……ありがとうございます』
『老犬さん、ちゃんとバス停停めてよ』
『分かっとるわ!』
そして バス停に停まると
『ありがとうございました、行ってきまぁす』
そういって
彼女はバスを降り
待ってた友達とハグしてから
学校に行きました
年頃の女子の父親って
少し大変そうですね~(・∀・)