『おはよ……』
『おはよー! ん?』
『なによ?』
『なんか付けてきた? 香水?』
『え?分かるん? 香水付けてきた』
『学校行くんにか? アカンやろ』
『アカンって校則ないもん』
『そうなん?』
『ソフランみたいな匂いやし大丈夫ちゃうん』
『知らんけど 確かにソフランやな』
『どるちぇとかってヤツ 知ってる?』
『聞いた事あるなぁ……』
『どるちぇ あんど なんか』
『あぁ 泥ガッパか』
『それそれ』
『いや、違うと思う 正確にはドルガバな』
『なんでそんないい加減に言うん? 年寄りやから?白髪あるから?モテへんからやろ?勉強してへんしな そもそも性格悪いしな』
『ほら、言い返せんやん』
『あ……いや……返事するヒマないからや』
『ふふ…ミキ早口言葉得意かも』
『やってみぃや』
『なまむみなまもめなまままこ』
『……いけるやん』
『全っ然イケてない、なまままこってなんやねん』
『ミキの同級生の○○は上手いんやで』
『男の子 呼び捨てにしたんな』
『なんで?みんなあだ名とかやで』
『ミキ なんて呼ばれるん?』
『白米…』
『白いからか? 玄米じゃなくて良かったやん』
『いやよ、ミキは名前で呼んで欲しいわ』
『ミキちゃんとか? 長いわ』
『ちゃんとか要らんから、ちゃん付けたら好きみたいやん』
『名前呼び捨てとか 付き合ってる人だけちゃうん?』
『そうかなぁ? どうしてたん?』
『おっちゃんの時? 苗字の呼び捨て』
『そんなん友達じゃないみたいやん、イヤやわ』
『同じ名前の子とかおらんの?』
『おるよ? 例えばタツノスケとタツヒロっておったらさぁ タツそのいち タツそのに って呼んでる』
『メンドクサイなっ』
と どうやらミキちゃんは 友達からは
ミキと呼ばれたいそうです(´・ω・)っ
その時 他の利用者さんが 乗ってきました
『あ、おはようございます~(*''*)』
『なんかおっちゃんの時と態度違うな……』
『アンタなに言うてんよ 当然やろ』
違う意味で
老犬は友達以下です (ノ∀≦。)ノ