バタバタバス | ゼファオス~アラカンライダー~

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ゼファーな日々とバリオスな日々とたまに仕事の日々

それは ある日の

12時07分 潮岬発での仕事でした


串本コミュニティーバスは

料金一律200円 前払い と なっております




この便の難点は

12時29分終着 
12時30分次発 
12時31分運転手交代

という とんでもないスケジュール

絶対に遅れたくない

って心境になるんです


潮岬からは すでに観光の方が2名乗車してました

3つ目のバス停から 乗り込んで来た

一人は額に絆創膏

『なんや ジィさん、コケたんかいな』

と 声をかけたら ニッコリうなずく可愛いジィさんです

そして もう一人

気分屋の怒りっぽいジィさんが

珍しく回数券を渡してきて 大人しく着座しました


次のバス停で 利用者が待ってらしたので

すみやかに停車

すると 気分屋のジィさんが 席を立ち

おもむろに 運転席に近づいて

『んっ❗️』

と 手を出します

『何?どしたん?』

と聞くと

『ワシ 乗った時 金払うてない』

『いや、もろたよ?』

『あれ? 払うた? 払うてなかったらコレ500円で釣りくれ』

『あぁ もろたからいいよ、しもといて』

ってか 釣り銭出さすなよ…

はい、1分遅延です


しばらく 利用者を次々乗せながらも 時間を取り戻した所で

『ピ、潮岬線 老犬さんどーぞ』

と無線がなりました

『はい、どーぞ』

『○○のバス停に △△って方が待ってるので 乗せてあげて下さい』

『了解』

すると 他の利用者さんが

『おかしな事言いやるね』(←方言)

『うん、普通に待ってたらいいのにな』

『バス行かれたと思ったんちゃう?』

『時間ピッタリやねんけど 自分の時計がくるてるんかもやね』

などと 言いながら○○に着いたら

オバァさんが 座りこんでました

どうやら 一人で立てない様子


乗せてあげてって……

手伝えって事ですかいな (*T^T)

利用者さん 3人がかりで バァさん引っ張りあげて 

2分遅延……(=_=)

さらに 気分屋ジィさんと そのバァさんとが

妙に意気投合して話し込んでます

やがて ジィさんがいつも降りる停留所が近づいても

一向に降車ボタンは鳴らず



『おとーさん、降りるんちゃうん❓』

話没頭…

『降りへんの?』

話没頭

『過ぎるよ、どこ行くん』

話没頭

『知らんで』

と 通りすぎたら 

『あぁ~降ろして』

『もう!何回も聞いてるのに❗️』

と バス停過ぎてからバスを停め

信号にかかる……(*T^T)

また1分遅延……(=_=)


やがて △バァさんが降車

3人がかりで お手伝いして 

さらに1分遅延……


この時には すでに時間回復不可能でした



バタバタに付き合わされるハメになった観光の方々は

『いやぁ 楽しいバスでした~』

と のどかに日帰り温泉に行きはりました



コミュニティーバスは そういうモンじゃないんですけどね


交代する犬は ボーっと待ってました

っても2分の遅れで済みました(*T^T)