それは 一流といってもいいホテルからのお客様でした
『近いんですが 送ってくださる?』
『もちろんですよ、ありがとうございます』
60代に見える その婦人は とても上品に見えました~ヽ(´・ω・`*)
目的地に到着し、料金は840円
『細かいので いいかしら?』
『もちろんですよ~ むしろ細かい方が嬉しいです』
『じゃあ まずコレとコレとコレで40円…あります?』(←10円✖2➕5円✖3➕1円✖5)
『はい、確かに』
『あと、えーと… コレとコレとコレ』
10円玉と50円玉と100円玉を数枚出して
『あら?足りない…』

『……………………』
『えーと、1枚 2枚 3枚……やっぱ足りない…』
『あの………………』
『ちょっと待ってね、 これで100円でしょ? これで200、これで300…』
なんか… 上品だと思ってたオバさんが
番町皿屋敷の お菊さんに見えてきた…
『あの…340円と千円戴けたら 500円玉返せますけど…』
『あぁそう? そうよね~』
そうですよ、多分…(  ̄ー ̄)ノ
それを見てた老犬
ふと 思い出した事があります
まだ 初乗りが660円だった頃
なんばのR銀行の前から 日本橋3丁目まで
5分かからない仕事です
お客様は そこそこ 腰の曲がったオバアサン
『この辺は 昔、市電が通っててなぁ』
なんて 話は出だしだけで終わってしまう距離です
『はい、コレ 600円玉と60円玉』
『100円玉6枚と 10円玉6枚ですね? ありがとうございます』
10円玉が 5枚しか出てないのは知ってましたが 気付かないフリしときます(///∇///)
サイフを持たず 巾着袋からプルプル震える指先で出してましたから
しばらくして 乗って下さったオバアサン
『昔はこの辺に市電が通っててなぁ…』
『あれ?こないだ乗ってくれたオカァサンですね』
と、そつなく仕事をこなし、660円の支払いです
またも650円しかありません
『オカァサン あと10円』
『え?…』
『あと10円❗』
『えぇ?…』
『あと10円やってば❗』
『えぇっ?』
『足らんねんっ』
『えぇぇっ?』
ババアっ! 聞こえてるやんっ❗
めんどくさいから そのまま降車願いました(´・ω・`)
なんか 意外にも仕事の話が 評判良いので
コチラ… 昔、アップしたブログですが
見てない方は一度 どーぞ(* ̄∇ ̄*)
見た方は もう一度どーぞ(((*≧艸≦)ププッ
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