バイクと語る | ゼファオス~アラカンライダー~

ゼファオス~アラカンライダー~

ゼファーな日々とバリオスな日々とたまに仕事の日々

ゼファーさんを置いて

バリオスさんで出掛けた老犬です





一通りの散歩を終えて 自分で決めたホームコース(←ちょっとエエカッコ言いました、スミマセン)に入りましたが とにかく先に喉を潤したい




逆光で解りませんが

やたらベトベトするネクターです

関西と関東では発音が違うと 一時期話題になったネクターです

そして…

バイクと語れ~標準編~

バリオスに跨がり




目一杯 路面を蹴飛ばし

走りなれてきた峠を気持ちよく走ります

いつものヘアピンまで 暑さも感じず

一気に走ります





伝わってくるのは エンジンからの熱気と

アスファルトの石 一粒一粒の感触





そして 耳をつんざく爆音





今日は乗れてる…

軽快に そして俊敏に…

バリオス得意のタイトコーナーを

次々にクリアして行きます





しかし…

『俺は こんなモンじゃない』
『もっと回せ』




と バリオスが語りかけてきます

『どうした?そんな程度か?』

『俺はまだ余裕だよ、もっと倒せ』




そんな声に 応えるべく

普段より高い音を発しながら

いつもの場所に バリオスを停めます





この誰もいない場所で

タバコに火をつけ






斜陽がかった山の静寂に包まれ





『疲れたのかい? お互いに若くないからね?』







思えば ゼファーを手にした時

廃車にしようかとも考えたバリオスです

キレイにしきれない所が あちこちにあります





それでも 自分の気持ちに

自分の走りに

忠実に応えてくれるバリオスです


『帰りは ゆっくり帰ろうよ』

『風を感じてゆったり走る  それもまたバイクの楽しさだからね』





木洩れ日の奥から

そんな声が聞こえた気がしました


なんてね(笑)

なんか老犬らしくないので

書き直します




バイク(天の声)と語れ~南大阪編~


バリオスに跨がり




目一杯 路面を蹴飛ばし

走りなれてきた道を気持ちよく走ります

『ボケとんか?気持ちえぇんはオノレだけやろ?このオ○ニーハッピーが!』

いつものヘアピンまで 暑さも感じず

『暑さを感じへんのは年のせいやと思うけどな…ふっ…』

一気に走ります




伝わってくるのは エンジンの熱気と

『…って オイ』

アスファルトの石の一粒一粒の感触

『オイって…』




そして 耳をつんざく爆音

『オイって呼んでんねん!

聞こえんフリすなっ!

『おおっ!神様 久しぶりですやん』

『爆音で聞こえませんでしたわ』




今日は乗れてる(←気がする)

軽快に そして俊敏に…

バリオス得意のタイトコーナーを

次々にクリアして行きます(←気がする)





しかし…

『アホか?もっと回せっちゅうねん、この根性なし!』




と、神様が語りかけてきます

『ウソつけ!さっきエンジン止めた後でも電動ファンまわっとったがな
もーんもーんって音なってたから 神馬やめて牛になったんか思てましたわ

『エラそうに言うてやんと バッチリレッドまで回せや、このヘタレ!』

『見てみぃ、タイヤかて余りすぎやんけ
ムダに金かけとんのー、貧乏なくせに




神様の言い方がムカつくので

普段より甲高い音を発しながら

いつもの場所にバリオスを停めます

『もっと回せって コーンって音じゃアカンねん  カーンや、カーン! ミファソーじゃアカンねん、ソラシーのシの音するまで回したれや、このビチババヤロー』





この 誰もいない場所で

タバコに火をつけ





『うーゎ、アリたかるわ  糖含んだ汗かいてるから』

斜陽がかった山の静寂に包まれ





『疲れたんかいな?まぁお前も半世紀以上生きとるさかいな』
『俺は まだまだ最新のヤツらにゃ負けへんで』





思えばゼファーを手にした時

廃車にしようかとも考えたバリオス

『お前ってたまに めっちゃ冷たい時あるよな?』
『別れたヨメはんにも その一見優しそうな顔にダマされた、言われとったもんな』

『………………………』

キレイにしきれない所が

あちこちにあります




『あのな… それを手抜きっちゅうねんで』

『う…うるさい』

それでも 自分の気持ちに…

自分の走りに…

忠実に応えてくれるバリオスです

『だからアホやっちゅうねん、合わしたってんやんけ!』

『とにかく ゆっくり帰りや』

『すぐコケるんやさかい  ヌワッハッハッΨ( ̄∇ ̄)Ψ』





山からこぼれる陽の光が

悪魔の眼のように見えました…