余談ですが、PMC製のオートカムチェーンテンショナーは「72-623」と「72-621」の2種類があって、72-623はZ系(Z1000等)・72-621は750SS(マッハ?)に適合となっています。
ゼファー750用は存在しませんが、どちらが合いそうかは言うまでもありません(笑)
さてさて。
交換作業は単純に付け替えるだけなので難しくは無さそうですが、大抵の方はキャブを外して作業しているみたい。
う~ん…面倒くさい(笑)
まずは1・4番シリンダーの上死点合わせから作業スタートです。
クランクケース右側のパルシングキャップを外します。
タイミングローター(12mm)を正回転(時計方向)に回して、1・4番の上死点マークに合わせます。
マニュアルといえば、カムチェーンテンショナー取り外しの欄を見ると…
モーター本体を外さないといけないの!?
と、最初見た時はビックリしましたが…どうやら「スタータモーターカバー」の間違いのようです。
マニュアルも完全に鵜呑みにしてはイケマセン(笑)
という訳で…
「スタータモーターカバー」を外します。
4番キャブのヒーター配線をズラして
上側のボルト…
下側はどうかな?
ネジ穴を舐めてしまうと超絶面倒な事になるので…
上下のボルトを抜いたら本体が外れるはずですが、張り付いてて取れなかったので…
取れました~♪
削れてこの形になっているのなら、かなりの磨耗具合ですねぇ。
さて、ここからは忍耐力の勝負…
この特殊工具?が活躍します!
本体を取り付ける前に、ガイドまでの深さを確認します。
概ねの寸法が分かれば良いので、スケールで簡易測定。
軽く押し込んだところで約20mmでした。
深さが25mm以上の場合はスペーサーを入れるみたいですが、必要無さそうです。
プッシュロッドを押すスプリングは2本用意されていて、1つはノーマルエンジン用・もう1つはチューニングエンジン用との事。
チューニングエンジンは負荷が掛かるので、強めのバネを入れてカムチェーンを張っておく必要があるという事ですね。
うちのゼファー君はドノーマルなので、ノーマルエンジン用を使います。
ガスケットを忘れずに入れて、上下をキャップボルトで固定します。
後は棒とバネを入れてフタをします。
フタを締め込んでいくと、中から「カチカチ」とロッドが伸びていく音がします♪
ちゃんと動作しているようです。
これにて作業完了!
エンジンを掛ける前にタイミングローターを何周か回してみましたが、変な感触はしませんでした。
とりあえず大丈夫そうです!
そして試乗へ…
アイドリング時に鳴っていた「カチャカチャ音」が明らかに小さくなっています。
そして、エンブレ時の「ジャラジャラ音」は全く出なくなりました♪
いや~!素晴らしい!!
あまりに感動して…比較動画を道の駅からフライング公開してしまいました(笑)
という訳で、交換の話はここまでです。
参考までに…ゼファー750のカムチェーンテンショナーについて。
ノーマルのカムチェーンテンショナーですが、やはりプッシュロッド先端の凹みは磨耗のようです。
(いつもお世話になっている、ヒロチー商事さんから画像拝借…)
新品の画像には凹みがありません。
この磨耗によって、カムチェーンが適切に張られなかったための異音だと推測します。
今回は丸ごとPMC製のモノに交換してしまいましたが…このプッシュロッドだけ交換すれば、より安価に異音を減らす事が出来るかも知れません。
そして、もう一つ豆知識を。
後期型(2001年以降)のゼファー750は、カムチェーンテンショナー自体が改良されています。
形状が全く違いますね!
元々、PMC製のような小型のテンショナーが付いているようです。
前期型の大きなテンショナーは、不具合が多かったのでしょうか?(笑)
以上「ゼファー750 カムチェーンテンショナー交換」のお話でした。