ビキニカウルの修正が終わり取り付けたので、完成した姿を披露したいと思います。
まずやったのはカウル色の調整です。同じ黒ではあるのですが、カウルは新品のピカピカだったので少しヤレてきた車体の黒色とは合いませんでした。
少しだけ艶を無くしたいんですよね。そこで思い付いたのは…
ピカールを塗装面に使うのは本来タブーとされています。塗装面に使うには研磨剤の粒子が大きくて艶が無くなってしまうからです。それを逆手にとる事にしました。
ピカールをピカらせないために使う…少々罪悪感を覚えながら、とりあえず目立たないところでテスト。
バフ掛け職人の方から「何やってんだ!バカヤロー!」と怒られそうですが…イメージ通りで良い感じです(笑)
やり過ぎない程度に全体を擦っていきます。この感覚はあれに似てる…過去の思い出…。
僕は昔バンド活動に夢中だった事があります。バイクも絶版車が貴重なように、楽器も俗に言うビンテージものは貴重で希少価値があります。
僕が使っていた楽器は1974年製でしたが、ある日重要な部分のビスが折れて交換しなくてはいけなくなりました。
同じ寸法のビスならいくらでも売ってます。ただ古い楽器なので、その部分だけ新品のビスに交換すると見た目的に浮いちゃうんですよね。
そこで見つけたのが「Aged加工部品」でした。Aged(エイジド)加工とは、その名の通り「時を経た味」を出す事です。
まあ…Aged加工部品なんてカッコ付けて謳ってますが、要するにサビサビのビスや黄ばんだプラスチック部品等です。
そんな一見ただのボロいパーツが、ビス1本で何百円とか…とんでもない高値で販売されているのです。
市販のものは高いので自分でやってみようと、ビスをサンドペーパーで擦って土に埋めたり、プラスチック部品をコーヒーに漬け込んだり…大真面目にそんな酔狂な事をやってました(笑)
でもマニアックな楽器本には、このAged加工の特集が組まれたりします。かなり需要があるんですよ。
話を戻します。
要はカウル本体に「Aged加工」を施した訳です。些細な事ですが、光沢が少なくなるだけでかなり雰囲気が良くなりました。
次はスクリーンです。これが1番「コレジャナイ感」の原因かも知れません…真っ暗過ぎて透過性がほとんど無いので、安全面を考えても交換したいところです。
本当はjzsさんのようなライトスモークが良かったんですが、単品で買うと値段が少々お高め…迷った末、比較的安いクリアスクリーンに交換する事にしました。
パーツハウスさんが販売しているクリアスクリーンです。送料込みで2000円程度です。
寸法もビス穴もピッタリでした。
写真はスクリーンを乗っけて合わせてみた時のものですが、この時点でグッと理想に近づいた感じがしました。
残るはサイドラインと車体への取り付けですが、長くなりそうなので後日改めて綴りたいと思います。(続く)