ネイタルは魂が地上に押し込められたもの |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

この記事は、この後、しばらく書き続けようと思っている記事の起点になるものとして書いています。

それは、人が願いを叶えるためや幸せになるためのものです。

このシリーズ記事は、不定期に、まとめたときに更新します。

 

 

☆――☆――☆――☆――☆

 

 

ホロスコープには、いろんな情報があります。

 

性格や資質、才能、適職、健康、恋愛、結婚、配偶者、家族、兄弟、友人……

 

個人のネイタル・チャートは情報の宝庫です。

一人の人間を中心に、ここまでのことが表現され得るのか、と驚くほどの情報量です。

 

しかし、絶対にホロスコープには表現されないものがあります。

 

それは、その人がどういう意識で生きるか、ということです。

 

え?! と思われるかも知れませんが。

たとえば、ハードアスペクトがめちゃくちゃ強いヤバそうなチャートだとしても、では、その人の意識が非常に荒れたものかというと、それは決して断定できませんし、そのように思い込むのは大きな間違いです。

一見、非常に厳しそうなチャートでも、意識が開かれている人は存在します。

 

性格を読むのと、その人がどういう意識を持っているか、という問題は根本が違います。

 

このシリーズの記事を起点となる記事なので、どうしてもここを説明しておかなければなりません。

 

ネイタル・チャートとは何なのか? という根本的な問題にも関係しています。

 

ネイタル・チャートというのは、魂がこの世に生まれた瞬間のもので、それはイコール、魂がこの地上に押し込められた状態を表現しています。

押し込められた状態というのは、「環境全般」です。

肉体であり、家庭であり、生活できるエリアであり、対人関係であり、個人の持つ特質でもあります。

 

とくにハウスなどは、きわめて地上的なもので、人は地球上に存在する限り、この縛りを受けます。

わかりやすくいうと、4ハウスは家庭ですが、ここに生まれ育った家庭の情報がありますが、これは生まれ落ちてからは子供時代、まったくこれを左右できません。

親を替えることもできない。

親から受け継いでている性格や資質もあるのですが、こういったものも科学はDNAレベルで解明しつつあります。

 

私も生家に生まれ落ちることで家系から引き継いだ性格や、否応なくあてがわれた環境があります。

それは才能になることもありますが、厳しい家庭環境だとしても、多くの人はこれを社会的に独り立ちするまでは、どうこうできません。

 

1ハウスは性格にも影響を与えますが、ここは幼年期の部屋でもあります。

つまり幼年期というのは、家庭環境がもろに関係する。

それが、1ハウスでもあるのです。

1ハウスの起点であるアセンダントは、本人の肉体にも影響します。

 

こういう構造は、魂にとっては、多くは「苦痛」ではないかと思われます。

 

つまりこの地上(今生)で与えられている環境全般(DNAなども含む)が、ホロスコープに表現されているわけです。

本人固有の肉体や性格も、実際にはこうした「環境全般」に含まれるのです。

というのは、性格でさえ、環境の中で形成されたり、DNA由来で受け渡されるからです。

 

そうして考えると、「ネイタルというのは、魂がこの地上に押し込められたもの」と考えるのが妥当なのです。

 

 

本来、魂は自由であり、ありとあらゆる選択が可能なはずです。

可能性も無限です。

 

 

ところが、地上に生まれ落ちると、そうは行かない。

ありとあらゆるところから、「制約」がかかってきます。

 

親であったり兄弟であったり、ご近所や学友や先生や、成長すれば職場環境や結婚相手や生まれた子供などからも、あなたを縛る環境が押し寄せてきます。

これは「良くも悪くも」です。

 

それらとの関係や、それらとどういうときにどういう運勢になるとか、それが表現されているのが、ネイタル・チャートなのです。

それには良いときもあれば悪いときもある。

 

つまり。

 

ネイタル・チャートは、この地上にある魂が押し込められた状況、制約を表現したものだというのが、真の理解なのではないかと、私は考えています。

 

こういうことを述べると、ホロスコープが悲観的なものに思えるかも知れないのですが、実際、本来ありとあらゆる可能性が開けている自由な魂が、「ある環境を選んで生まれてくること」は、そもそも制約を受け入れての行為です。

 

地上的なわかりやすいたとえをすれば、すごく絶対的な権限を与えられている大統領が、ある時期、きわめて限定的な活動しかできない州知事とか……いや、もっと小さな自治体の長になるようなものです。

そこでできることは限られている。

ですが、そこでしかできない体験がある。

 

もちろん、「良きとき」もあるのですが、それすら地上の縛りの中で起きます。

 

それが、私たちの現世です。

それが表現されているのが、ネイタル・チャートです。

 

では、このネイタルの縛りの中で、私たちはどうやって望みを叶えていけば良いのでしょうか、どうすれば幸せになるのでしょうか。

 

 

それはまた、日常の記事の合間に差し込んでいきます。

 

お待ちください。

 

 

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