しっかり向きあえば成果は出る |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

大学の期末試験の採点を終えました。

 

今回の試験には、かつてネット上で公開した小説「桜餅」のテーマは何だと思うか? という出題も行いました。

作品のテーマというのは、なかなかに曖昧です。

 

一つの小説を読んでも、一つの映画を観ても、人によっては若干受け取り方が違うことがあります。

たとえば「アナと雪の女王」のテーマは? というと、あれは作品の中でも語られていますが、「真実の愛とは何なのか」というところではないかと私は思います。

でも、ちょっと違った感じ方をする人がいても不思議ではありません。

 

まして、今時の小説を読まない学生(うちの大学は生徒の大半が読まない=講義で日常小説を読んでいるかどうか確認している)にとっては、

テーマ

というのが、そもそもよくわかっていないことも多い。

 

主題、その作品を通じて作者が訴えたいことや表現したいこと。

といっても、それをどう言葉にしたらいいのかわからない、という雰囲気です。

 

もちろんわかってくれる生徒さんもいるのですが。

テーマのなんたるかも理解できず、作品のあらすじを書いてみたり(あらすじはテーマじゃないよと言っているのですが)、推理小説の場合は、「謎解きがテーマだ」とか「殺人事件がテーマ」とか。

 

まあ、推理小説は謎解き自体が一つの柱ではありますが、物語の筋や主人公たちを通じて訴えたいことは別にあるわけで……(テーマが限りなく希薄な推理小説もありますが)。

 

これが毎年、顕著な傾向としてあったので、今年はテーマについて結構しつこく繰り返し、さらに「桜餅」のテーマを考えてきなさい、出題しますよ、と事前通告していました。

 

そうしたら、意外や意外。

 

結構いいセンを突いていたり、私が訴えたいことそのものを解答に書いてくれた生徒も複数いました。

 

なあんだ、真面目に考えたらちゃんとそういうこと感じるんじゃん!

という、きわめて当たり前のことを嬉しくも痛感させてくれました。

 

もちろん、テーマの意味がよくわかっていない解答も多かったのですが、例年よりはずいぶんと理解度が上がったように思えました。

 

しっかりと向き合えば、やっぱり成果は出てくる。

 

そんなこんなんで、講師生活を楽しんでいます。

 

 

追記

これ、占星術のネット講座でも同じことを痛感しました。

うれしい。

 

 

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