四季図のアセンダントについて |  ZEPHYR

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昨日の記事で、

 

春分図で山羊座アセンダントだと、だいたいですが、夏至、冬至も同じアセンダントになり、秋分だけ違ったアセンダントになることが多いものです。

 

ということを申し上げました。

この現象は、毎年たいていそうです。若干異なるケースもありますが。

実はこの件に関して、もうずいぶん昔になるのですが、ある方からこのブログのプチメか何かでお問い合わせがありました。

秋分図以外ではアセンダントが同じ星座になり、なぜ秋分図だけは違うアセンダント星座になるのか、と。

 

その当時、私はまだホテルでも働いていて、たぶんたまたま多忙な時期だったのだと思われるのですが、この込み入った説明を必要とする回答をご用意する余裕がないまま忘れておりました。

(このブログ上では、そもそも個人的なお問い合わせにはお答えできないスタンスではありますが、これは同じようなことを疑問に思われる方がいる可能性もあった→公共的なご質問にはお答えすることもあります)

 

それが昨日の記事を書いていて、ふと!

思い出されました。

 

その方は結構まじめにお考えになり、他でお尋ねになっても明確な答えが得られなかったので、当方に尋ねられたわけです。

ある意味とても素朴な疑問です。

ホロスコープのことを勉強して、四季図を出してみようとかいうところまで来た人なら、「あれ? なんで?」と思うのも当然です。

 

アセンダントというのは、平たくいえば、そのチャートの日時での「東の地平線」です。より詳しく申し上げると、あなたが今立っている地球上、あるポイントから見て、東の地平線を観測したら、それが黄道12星座の何度何分か、ということ。

それがアセンダントです。

ですから、地球上の地平線ではなく、地平線を見た目上延長した、黄道12星座のどこか、というお話です。

 

今年の四季図について申し上げると(日本の東京での計算)

春分図=山羊座03.40度

夏至図=山羊座02.79度

秋分図=射手座05.83度

冬至図=山羊座07.30度

2019年の春分図=牡羊座27.10度

 

となります。

ね。

秋分図だけ、アセンダントが射手座ですよね(射手座は山羊座の一つ手前の星座)。

 

日本でチャートを作成しますと、だいたい上記のような傾向に例年なります。

秋分図だけ、他の四季図よりも一つ手前の星座のアセンダントになることが多い。

なぜこのようなことが起きるのか?

 

 

以下、画像はアマテルで作成→高機能 占星術ソフト・アマテル

 

この四つのチャートを見ていただいたらおわかりいただけますが、四季図というのはそもそもトランジット太陽が

牡羊座0度

蟹座0度

天秤座0度

山羊座0度

になった瞬間のチャートです(カーディナルサイン0度)。

 

この四つの星座はスクエア関係で、それぞれの0度というのはきっちり90度です。

太陽はこの地球から見てきっちり90度を運行していくのですが、今の夏至頃の季節が、もっとも見た目上の運行速度が遅い。

太陽はホロスコープの360度を365.25…日で一周します。

つまり1日あたり約1度動くのですが(正確には1度弱)、地球からの見た目上は、この速度は一定しておらず、夏至の頃は1日に0.95度しか動かない。

逆に冬至の頃は、1日に1.02度くらい動く。

ちなみに春分と秋分の頃は、1日に1度。

 

夏至前後は太陽はホロスコープの円周上をややゆっくり動き、冬至前後はやや早く動く。そのため四季図のカーディナルサイン0度に到達するまでの時間に差があるのです。

 

一方、アセンダントというのは、毎日24時間でホロスコープを一周ちょっと動くのですが、やはり季節によって、1日にどれだけ動くのか差があり、春分頃は361.46度、夏至頃361.5度くらい進み、秋分頃は360.82度、冬至頃は360.94度という漢字です(これは今年の日本、東京観測地としてのものです)。

 

もし太陽が季節によっても、まったく同じ度数進み、アセンダントも1日に361度ちょうど進むとか決まった数値になっているのなら、四季図のアセンダントも異なるはずなのですが、この太陽進行速度とアセンダントの移動度数が、計算上、春分図と夏至図と冬至図では同じ星座にさせ、秋分図ではたいてい一つ前の星座のアセンダントにさせてしまうわけです。

 

これは計算上そうなってしまうとうことで、毎年だいたいそんな傾向になるのは、太陽の進行速度やアセンダントの移動速度が、きわめて正確だからです。

 

正確だからこそ、たいてい秋分図では一つ前の星座のアセンダントに、計算上なってしまう。

他の三つはたまたま(たまたまではなく計算上そうなるのですが)同じ星座になる。

 

そして冬至から次の年の春分へは、またこのずれが大きくなり、違った星座になる。

 

というところが私の理解しているところなのですが、これでうまいこと説明できたんかいな?(^_^;)

 

なんか、ワケのわからんことをかいてしまったような気もします。

スルーしてやってください。(笑)

※ たぶんもっと数字に明るい方なら、理路整然と説明してくださるはず。

 

あ、でも、こういうことは言えるのです。

春分図で定まったアセンダントというのは、年間通じてその土地でのアセンダントとして機能しやすい。

それは秋分を除く、他の時期も同じ星座になることが多いから。

 

ですから、春分図が一年間を通じて管理するものになるというのも、アセンダントから考えても一理ある、わけです。

 

 

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