いかがでしたでしょうか。
そして、なにより。
ありがとうございました。
皆様の「いいね」や、いくらか届くお声が、私の背中を押し続け、完結に至ることができました。
ラスト・シーンは昨年の段階ですでに、ほぼ完全なものが降って来ていました。
歌番組で、浜崎あゆみさんの「Voyage」を外国人の方が歌っているときに、わーっとすべてのイメージが下りてきました。
以来、「Voyage」は私の中では、ヤオヨロズのエンディング曲として定着してしてしまいました。
作者的には「また風が吹いた」あたりから流れる感じです(笑)。
浜崎さんの曲がお好きな方は、聴きながら再読してみてください。
この作品を書き終えたら、自分の人生で為すべきことはもうなくなるのではないか。
終盤に入ったころ、私はそんなふうに思っていました。
それはヤオヨロズが、それだけ自分にライフワーク的な作品だったからです。
書き終えた後は、燃え尽き症候群になるかもしれないとも思っていました。
まあ、何かをやり遂げたから、もうこの世での使命がなくなるというようなことは、ない。
命がある限りは、まだまだいくらでもこの命を使ってできることがある。
使命と言っても、天が強制的に与えるものなどではなく、自分が引き受けて行くこと。
それは自分でするかしないか決めること。
私はそう思っています。が、実際、自分の肉体も精神も注ぎ込むようにして書き続けた後、空っぽになってしまうかもしれないと思っていたのです(一時的に)。
ところが、今そうではないんです。
意外に燃え尽きてもいないし、やり終えてしまったとも思えない。
じつはヤオヨロズが生み出された背景には、もう少し根深いものがあったからなのかもしれません。
「黙示録神話」
「真・黙示録神話」
「昴」
この三つのタイトルは、私が高校時代に書き下ろした長編小説です。
それぞれ高校1年、2年、3年で三作。
とくに「黙示録神話」と「真・黙示録神話」は、私の作家人生の処女作といえるものですが、同時にライフワークになった作品です。
いつかこれを完全な形で書きたい。
そういう願いがありました。
推理作家という、これらの作品群とは違ったジャンルから発進することになった私は、これらから遠ざかっていました。
一方で、わずかながらこれらへ回帰したいという作品も書いてはいました(「Dの鏡」など)。
そして物書きとしては、非常に大きな谷間に落ち込んでしまった後には、どうにも手を付けることもできなくなってしまっていました。
そして、その長い空白の期間の中で、じつはヤオヨロズの原形は、たしか1999年か2000年ごろか、一度書き始めようとしたことがあります。
しかし、それでもまだ時期ではなかったのでしょう。
作家としても、あらゆるものが足りていなかった。
このヤオヨロズのストーリーの芽は、2014年のミュージカル上演のずっと以前にあったわけですが。
じつはこれは、「黙示録神話」の膨大なストーリーの一部であるというのが、作者の頭の中にはあるのです。
その片鱗は、ヤオヨロズの作中にもちらほら出ているのですが。
ヤオヨロズは「黙示録神話」の巨大な序章と本編をつなぐ間に位置しています。
果たしてこの先、自分にそれを書く機会があるのかどうか。
しかし、ヤオヨロズの中に現段階で込めたいメッセージは込めた。
だから、もはや必要もなくなったのかもしれない……とか。
いろいろと複雑です。
自分の中で整理されていくのにも時間はかかるでしょう。
しばらく休みます(作家として)。
わりと気楽に書けるもの(占術師αの物語など)は書くと思いますが、ここまで力を入れたものは、英気を養ってからになると思います。
16才になる年に書いた物語。
37年の歳月を越えて、今一つの形にできたこと、これを素直に喜びます。
明日は、ヤオヨロズに関連したお笑い小劇場を、シナリオ形式でお届けいたします。
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