背負うものと共に生きている |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

舌の付け根を思いっきり噛んだため、昨日の大学の講義では、やや噛み気味だったゼファーです(笑)。

気を付けて喋ってたんだけど、長めの横文字を喋っていたら、ろれつがレロレロになってしまいました(^_^;)



一昨日のこと。

私がいつものように朝、母の作っている椎茸を配達に向かっている時のこと。

銀色の軽四が前を走っていました。

その運転手の女性、私は個人的な知り合いというほどではないけれど、どこの誰かということは知っています。

そして、まあ、ある宗教団体に入っておられることも知っています。
(どこというのはご想像にお任せします)

私は基本、エコ運転を心がけていて、その車とはかなり車間距離も開いてました。

なが~い上り坂。

そこに交差点があり、信号もあります。

赤信号になっていたので、私は後続車がなかったのでさらにスピードを落としました。

どのみち信号ストップ、銀色の軽の後ろに付けることになるな……

と思っていたら、その軽四。

なんと、信号無視して左折して行きました。
ふつーに。

……おいおい。

いくら山の中とはいえ、すでに前方にもストップしている対向車もいたし、気づかないことはないだろう。

その車の挙動を見てはっきりわかったのは、赤信号だからこそ周囲の安全確認をして、じわっと曲がって行ったということなんですね。
あるいは警察がいないのを見ていたのか。

ドライヴァーって、車の挙動で、けっこう中の人がどうしたいのかというのが見えますので。

赤信号に気づかずに普通に曲がったのではなく、承知の上で信号無視していったのは、ありありと出ていました。


でもね。

やっぱり、見てる人はいるんですよね。

そこ、小学校のすぐ近くですし、交通量はそこそこ多い。


そこの交差点では、最近、とても違反が多いのです。

信号無視もそうですが、わりと広い道なので、信号ストップの時にわざわざ右折車線側に入って前へ出て行き、信号が変わるとともにダッシュで、直進の先頭車両をまくって行くという車もよく見かけます。
(じつは今朝もそのシーンを見ました)

でも、そういう車って、だいたい毎回同じことをしているし、ドライバーの顔もわかってくる。

毎朝のようにすれ違えば、なんとなくですが、その地域の生活圏にある人だとわかりますし、場合によっては私がその軽四女性を知っているように、身元が知られてしまうこともあるでしょう。


……

まあ、なんていうのか。

思ったのは、仮面をつけたり、箱の中に入ったりすると、人間、品性が出てしまうことってあるな…と。

ネット上でも同じことは言えます。

でも、やっぱり見ている人はいますし、この間の記事にも書きましたけど、神様って見ているんですよね。


私がその女性の信号無視軽四を見た瞬間に思ってしまったのは、

「ああ、善意溢れる人、みたいな顔してるけど、ああいうのはありなんだな~」
ということと、やっぱりその人が入信している団体のことでした。

そのイメージも悪くなる。というのは、その人が毎朝車を走らせるのは、その団体の活動の一環だからです。

もちろん、一人がどうだから全体まで、とは思いません。

たとえば日本人の中に一人の凶悪犯がいたからといって、日本人全体が凶悪だというのは、まったくナンセンスです。

それと同じこと。

私が申し上げたいのは、団体そのものではなく、ご本人のことなのですよね。


たとえば私は家族がいますし、世間に顔出しすることもあります。

大学の教壇にも立っている。

こうなると背負っているものが当然あるわけで、なかなか恥ずかしいことはできなくなってきます。

これが最小限だとしても、たいていは家族はいるし、職は持っている。

まったく背負うものがないというのは、どちらかといえばまれなケースかと思います。


これもついこの間のことなのですが、同じ大学の非常勤で来られている弁護士の先生がいらっしゃって、その先生とちょっとお話しする機会があったのですが、

「私はいつも列車、バス、あとは歩きです。免許はありますけど、車は絶対乗らないんです」

「法に携わって、人の弁護をしたりしなきゃいけない立場の人間が、(交通事故とはいえ)法で処罰されたり、最悪、法廷に立たなきゃいけないとか、そのようなことには絶対になっちゃいけない」

「私は若いときからそう教えられてきました」

「いまどきの若い人(弁護士)たちは、どう思ってるのか、そんなこともあまりしませんけどね」

この先生の真面目さ、責任感には頭が下がりました。

私はとてもそこまではできません。
(車に限った話ではなく、本人が負うべき責任と日常のバランスで)

でも、学ぶべき姿だと感じました。


軽四女性の信号無視を見た後、この先生のお姿を対比的に思い出してしまいました。



多くの場合、私たちは背負うものと共に生きている。

それにはやっぱり責任とか、自覚とかいうものがついてくる。

でも、それはきっと重いばかりのものではない。

背負うものが多くて、その自覚が強まるということは、むしろ幸せにも近づくんじゃないか。

そんなことを思ったゼファーでした。




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