すべては無駄じゃない |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

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何かに心が動かされるときというのがあります。

私は若いころから、こういう衝動みたいなものは非常に強く感じてきました。
繰り返し。
いろんなものに。

もちろん占星術の研究のその一つだったわけですが、たとえば読む本とか、興味を抱いて学ぶものとか、かなり多方面な知識をかき集めてきました。

古代史とか。
宇宙の話とか。
神話とか。
拳法とか。
車やバイク。
食やワインなど料飲関係。
また優れた人との接触から得られるもの。

ただ知識をかき集めるだけでなく、それは実際の仕事に生かされたり。

必要が興味を呼び、興味で調べたことが更なる好奇心につながるということも、よくありました。

こういう興味や知識欲は人それぞれ違っていると思いますが、最近、こういった過去の蓄積や人の縁が、「布石」となっていたことを感じる方が多いのではないでしょうか。

そういった鑑定例にも、近頃遭遇することがよくあります。

10年くらい前の出会いが、今になって生きてくるとか、興味本位でやっていたことが、新しい仕事の役に立つとか。


私の場合、最近もっとも実感したのはミュージカル「ヤオヨロズ」のシナリオを書いた時でした。

それには自分が興味津々で調べまくっていた古代史の謎や神話が生かされたのは言うまもないのですが、もっとも役に立ったと思われるのは、実はその前段階にありました。

それは大学の非常勤講師を拝命したことに始まっています。

推理小説の講座を行うというのが、私の受けたお仕事だったのですが、テキストも何もない中で2006年の初年度の講義を行い(自分やほかの作家の本を使った)…

「これじゃだめだ」
と思ったのが始まりだったのです。

何とか二年目には間に合わせようと、「ノー・ソリューション」と「デウス・エクス・マキーナ」という前期と後期のテキストを、自分が書いて用意しました。

この2006年~2007年というのは、これを仕上げるために非常にきつかった時期です。

しかし、このときにミステリーを中心とした論考をまとめるために書いた「デウス・エクス・マキーナ」を著述する過程で、私はのちの「ヤオヨロズ」につながる重要なカギをいくつも見つけていたのです。

つまり「デウス・エクス・マキーナ」なくして、「ヤオヨロズ」も生まれなかったわけです。

ミュージカルのシナリオを書く段階に来て、関連書籍を送られ、これがまたダイナマイト級に物語に関連しているというか、そのものずばり、みたいな内容であったりと。


なにかしら、つながっています。

あの大学のテキストを仕上げる作業というのは、実際、原稿料が出るわけでもなく、生徒にテキストとして販売されても、さしたる印税が入るわけでもなく、でも、そんな損得ではなく、ただ憑かれたように書き続けたものですが、そのときには全く想像もしていなかったのは今という時です。

人の縁も。
出会うものも。知ろうとすることも。

すべて無駄じゃないんだと痛感しましたし、一見、得にならないような出来事でも、後になって大きな花を咲かせることがある。

人間、今できることを一生懸命にやり、知りたいことはどんどん知っておけばいいんだと。


そんなことを感じておられる方々が、このカーディナル・クロスの時期に増えたような気がします。

それが起爆剤となり、新しい創造へ。


すべては無駄じゃない。




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