燃え尽き症候群になっていたのは、わずか二日でした。
もうすぐに、「それどこじゃない!」ということが提示され、正気に返ったzephyrです。
次のステージが、ちゃんと用意されている。
(あ、これはミュージカルなどの話ではありません)
予感どころか、リアルな現実として。
ただ、それはそれとして、ヤオヨロズのことも記録に残しておきたい。
前回の「最後の五匹」のときも、とんでもないシンクロニシティがあり、不思議な連鎖もありました。
今回もいろいろと不思議なことは、いっぱい。
そのうちの一つ。
数の不思議について。
私は本番を目前に控えたあるとき、振付をやってくださっているTさんに尋ねました。
序幕の高天原(天界)のシーンで、冒頭に登場するのは15人の天界巫女とアマテラス、計16人です。
「なぜアマテラスを入れて16人なんですか?」
「え? いや、なんでって、最初はクシナーダ役とウズメ役が数に入ってなくて、巫女が13人とアマテラスだったんですけど、クシナーダとウズメも出れるっていうことになって、その二人が加わってこうなったんです」
と、Tさん。
つまり、揃っている頭数のマックスでやったら、16だったというお話です。
クシナーダやウズメも出て問題ないのではないかと言ったのは私ですけど。
私も数は把握してなかったのです。
ただ、この頭数の判定は、ほかに参加している、鍛えれば踊りもできる中学生なんかも入れたら、もっと増えても良かった。
なぜか16で調整されてしまったのは、高校生以上のダンスをやれる女性たちが、この数だったから。
しかし、この女性たち16人は、かならずしも本番を確定的に演じられたかどうか、本当に直前まで危ぶまれた状況のかたもいました。
1月くらいになり、確定してきたように思われます。
出演できる状況が整うのもまた、奇跡的?
ちなみにこのアマテラスを除く15人の天界巫女は
5人の今巫女
イザナミと7人の黄泉巫女
クシナーダとウズメ
となって、後のステージでは分散します。
8に関する不思議は、他にもあります。
もともとこの物語では、八はキイワードなのですが、当初のシナリオで用意したワの民の名前のある役は、アシナヅチ、コジマ、オシヲ、タマル、フタヤ、アズキ、チカ、ヒトツネの八人でした。
(主演級のクシナーダやウズメは除く。またスクナはワの民の村の子ではなく、ナの国の商人の子供)
これはもともと市民参加型のミュージカルで、子供たちがたくさん出てくるだろうという読みをもとに作っていたのですが、実際にはそれ以上の子供たちが参加してくださり、
「もう少し子役を増やしてください。同じように名前を付けてやってもらえませんか」
という要望があり、終幕の子供たちを増やす作業をしました。
これが「七人くらい」というお話だったので、どうしようか迷ったのですが、アマテラスとスサノオは天界でウケヒをしたときに生まれた五男三女にちなみ、それらの神々から名前の一部を拝借することにしました(それ以前の子供たちやクシナーダとウズメ以外の巫女たちは地名や島の名から取っている)。
五男三女ですから、計八人。
しかし、神話の名前からうまく取れないケースもあり、一つ神の名から分散してとったりしたのですが、結果的に七人の子役にその名はつけられていたのです。
ところが
「もう一人子役を増やしてください」
という要望が今年になってあり、終幕を改訂しました。
つまり五男三女のように、そのまんま八人となったわけです。
もう一人と聞いたときに、私は「ああ、これが本来だったんだ」と思いました。
やはり8。
最期までつきまとった数でした。
8人目の子役の名前を命名した、その親御さんは「ウケヒで生まれた子供たちの名前ですよね」と知っておいででした。