ホロスコープを俯瞰しながら、人の人生と向き合っていると、時折、まるで劇場にでもいるような、大河ドラマでも見ているような感慨を抱かされることがあります。
たとえばある人間の一歩が土星によって踏み出された。
そしてその人のこれまでが、土星によって一つのピリオドを迎えた。
そんなドラマを、ホロスコープの円盤の中に見てしまうことがあります。
ホロスコープに出ているのは、「結論」ではありません。
運命がこのようなものだから、結果として不幸になるとか幸福になるというようなことはありません。
私は旧来の運命論には、まったく組しません。
運命が先にあり、人を決定づけるのではなく、人は魂の計画をもって生まれてくるのだから、ホロスコープはその可能性が表示されているに過ぎない。
そして、そこには実は無数の選択肢がある。
土星によって一歩を踏み出した時、その人が何を選択していたのか。
愛なのか、真実なのか、それとも別なものなのか。
それによって、落ち着きどころの次の土星の時、何がもたらされるのかが決まってくる。
これは運命ではなく、その人の選択によって生じた、因果応報に過ぎない。
良きことは良きことを導き、偽りは偽りを導く。
大きな視野の中で、それを「運命」という言葉を方便として使うことがあるけれど、真実のメカニズム、あるいは宇宙的な法はそうなっている。
運命は、人それ自身が作っていくもの。
無数の選択肢の中で、非常によきものを選び、大事に育てていたのなら、それは豊かな実りをもたらす。
土星の周期は、私にも過去、すでにあった。
海王星の周期も、あった。
この先も、よき選択を行っていけるように……
皆様もよき選択を。
それはきっと未来につながっています。
今が未来を、運命を作っていくのですから。
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