たかさんの鑑定 質疑応答 |  ZEPHYR

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 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

たかさんより、ご質問をいただきましたので、今日はその質疑応答の記事をUPさせて頂きます。


<たかさんのご質問>
プレゼント鑑定、拝見しました。
丁寧な鑑定をありがとうございます。
心より感謝いたします。

ひとつだけ質問です。
現在、鑑定にあった通りの生活です。
家族の生活を全面的にサポートしているので、収入(給料)と時間が自分のために使えません。
毎月手元に残る僅かな金額と時間で必要最低限を賄う形です。
そうせざるを得ないのと、何よりも家族を大切に思う気持ちからやっている事ですが、このままでは自分の事を何もしないまま人生が終わってしまうと感じ、一念発起した場合(仕事のために資格をとる勉強をする・好きな人と一緒にいたいので家を出る等)は家族を犠牲にしても良いのでしょうか?
犠牲という言い方は間違っているかもしれませんが、今までのように家族のためにお金を入れる事と色々と時間を使えなくなるという意味です。
とても大袈裟な言い方をすれば、自分のために家族を捨てる…事をしないと未来は開けないでしょうか?



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<リブラさんより回答>
お読みいただき、どうもありがとうございました。ご質問いただいた件について、お答えいたします。

たかさんのホロスコープは、「自分というものをどう確立していくか」に重きが置かれているということを申し上げました。
兄弟やご家族といった場所に大半の天体が集中し、その影響を受けながら自分をどのように表現していくのか・・・それがこの人生の課題そのものです。
そして、その突破口となるものが、たった一つだけ離れた場所にある土星です。
この土星だけが「社会の中でどのように自分が表現されるか」というエリアに配置されており、「社会に属して生きている自分の象徴」となるわけです。
土星は、他の全ての天体を見下ろすような形になっていますので、「社会に属して生きているたかさん」というのが「兄弟・ご家族と関わりながら自分を確立していこうとするたかさん」に影響を与えることになります。

ゆえに、「自分を犠牲にして家族と共に生きる」のではなく、「家族を犠牲にして自分を生きる」のでもなく、「自分も犠牲にせず家族も犠牲にせず、共に生きる」ということを目指す必要があります。

家族を犠牲にしても良いのか、家族を捨てないと未来は開けないのか。
この二つの問に対する答えは、どちらも「そのようなことはありません」です。

たかさんのホロスコープは、家族・家庭というものが非常に強く現れています。
第4ハウス(家族・家庭)には太陽(たかさん自身)が入っていて、アセンダント(人生で目指すべき自分の在り方)・第1ハウス(人生全般の象徴)ともに月(女性・妻・母)が関わっています。
家族と関わる自分・家庭の中での自分というのがこれだけ強く表示されているホロスコープをお持ちのたかさんが、家族を「犠牲にする」「捨てる」ということは考えにくいです。
それでいて、自分を確立していくという課題もあるのですから、家族も自分もどちらも見放さないことがたかさんの人生の道しるべとなるように思います。

ここで着目すべき点。
それは、人生全体に影響を与えている土星自身の性質です。
もともと土星には、忍耐・試練・抑制・逆境といった厳しい意味合いが備わっています(安定や責任感といった良い性質もありますが)。
でもこれは、私たちが生きていく上で、このような厳しい土星の存在も必要だからです。
抑制する力が働かなければ暴走してしまう危険性もありますし、逆境があるからこそ生き抜く強さも生まれます。

たかさんの土星は、牡牛座の土星なので、牡牛座の資質も帯びています。
牡牛座の資質とは「誠実・揺るぎない信念・忍耐」であり、「頑固・融通が利かない」でもあります。
牡牛座の土星を上手に活用すれば「忍耐と強い信念をもって試練を乗り越える大きな力」となります。
これは他の星座の土星では生み出せないほどの、強く頼もしい力です。
反対に、牡牛座の土星の強さに飲み込まれてしまうと「頑なに固定観念にとらわれて動けない」状態に陥ってしまいます。
特に、今のたかさんの運気では土星の状態が悪いため、この牡牛座の土星のマイナス面を感じやすくなっているとも思います。
1年後にはこの状態も抜けますから、「試練を乗り越える強い力」というように土星の性質を変換できるチャンスも来るでしょう。
その時に、「自分も犠牲にせず家族も犠牲にしない」可能性というのを探りやすくなると思うのです。

そして、土星が持つもう一つの可能性。
それはこの土星が第7ハウス(結婚)の支配星であるということです。
つまり、この土星は結婚相手について暗示するとも考えられます。この土星は月(女性であるたかさん・妻であるたかさん)に対して「援助」を意味するアスペクトも結んでいます。
これらのことから、土星が意味する「結婚相手・結婚生活」というのが、たかさんに手を差し伸べてくれる可能性もあるのです。
これだけ強大な力を持つ土星が、たかさんの結婚にもリアルに関わっているのですから、社会を示すエリアにある土星とはいえ、ある程度「家庭に関わった状態」での土星とも言えます。
やはり家族・家庭と無関係の状態で社会に属していくわけにはいきません。
また、土星と月というのは2016年以降に良いアスペクトで結ばれる運気となります。
前回の解読にもあったようにこの時に良縁を得られる可能性もありますし、この時期には現状の状態がなにかしら好転に向かうということも十分に考えられます。

最後になりますが、第4ハウスの支配星は第5ハウス(自分の喜び)に入っています。
つまり、家族というのはたかさんにとって喜びや幸せでもあるのです。
ただ、その第5ハウスには「蠍座の金星」並びに「蠍座の海王星」が入っています。
金星は愛情を意味し、海王星は奉仕を意味します。
そして、蠍座には「自分が相手と同化してしまうほどに一途で情け深い」資質がありますから、愛情や奉仕が時として行き過ぎてしまう危険性もあります(海王星自体も、自分を見失うというマイナス面を持っています)。
また、金銭面についてですが、たかさんの収入に関わる第2ハウスの支配星は第4ハウス(家族を表す)に入っています。
これは、たかさんの収入が家族に流れるということを意味します。

よって、ある程度意識して、自分の限界というのをコントロールすることが必要になるかと思います。

これに関しては、土星の資質でもある「忍耐と抑制」が役に立つのではないでしょうか。
土星というのは「時間がかかるけれども粘り強く目標を達成していく」ことが最大の持ち味です。
しかも牡牛座の資質を帯びた土星ですから、忍耐と強い信念は人一倍です。
どうぞ、自分の幸せも犠牲にせず家族も犠牲にしないで生きていくという信念をもって、人生と向き合ってみてください。
太陽星座である天秤座は、調和とバランスを得意としています。
つまり、自分と家族のバランスを取るための資質もきちんともたらされているのです。

たかさんの今後に光がもたらされることをお祈りして、返事とさせていただきます。

LIBRA


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以上をもって、たかさんの鑑定を区切りとさせて頂きます。

たかさん、貴重な機会をありがとうございます。

リブラさんも、真剣な鑑定、大変にお疲れ様でした。



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