最近、よく知られるようになった瀬戸内国際芸術祭でもにぎわっている島の一つで、岡山県に属する島です。
ここで「維新派」の野外公演があるというのを、ミュージカルの演出をしてくださっているM先生から知らされ、お誘いを受けていたのです。
しかし、アクセスは非常に不便で、岡山駅に集合。
宝伝港という片田舎の港へ小一時間。
そこからは船ですぐの距離なのですが。

当日はあいにくの雨。
港に到着するころには小降りになっていたので、このまま見られかな~というのを期待していたのです。
しかし、無情にも開演時間が近づくと、降りがひどくなってきました。
犬島は昔、銅の精錬所があったそうで、その煙突などが名残として、今もそびえる……
歴史を感じさせる風景です。

これで天候がよかったら、瀬戸内の島々も眺望でき、季節的にもすがすがしい夕暮れとともに開演だったのでしょうが。
観客はみな、雨合羽などを着用。
ひな壇型の観客席に座りますが、これがまた、長時間座っていると、お尻が……
天候状況といい、か~な~り、楽しい苦行の条件がそろっています(^_^;)
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ステージは、こんな感じ。
非常に大掛かりな音響と照明のセットがなされていましたが、ステージそのものはシンプルな感じです。
舞台が進行していくと、まさにこのステージが「海」に……。
私は絵画でも写実のほうが好きで、抽象画はあまりにも先鋭になるとなにがいいのかわからないことが多いのですが、このステージはお芝居としては「抽象」に属すると思います。
そのわりに、非常に楽しめましたし、何を表現しようとしているのかは、私にも十分伝わってきました。
それにしても、雨。
まるで狙いしましたように、観劇中、もっとも強く降っていました。
もう終わったころには、全身、ずぶぬれ。
体は冷え切っているし、設営されている「屋台村」でホットのお酒や、熱いお汁類が、よく売れていました。
この屋台村が非常に面白くて、到着後、開演されるまでの間にも、いろいろと食べ歩きをしましたが、モンゴルパンが非常に良かった。
厚いクレープのような生地に、野菜と具材(そのときによって変わる)、チリソースなどを巻き込んで、お好みでチーズなどもトッピングして、かぶりつくものなのですが、この日の一番でした。
しかし。
この日の一番は、本当は帰宅後のお風呂でした。