ある日のルミネセンツァ |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

こないだのこと。

奥さんと二人きりで、オステリア・ラ・ルミネセンツァに行く機会が生じました。
大学春休みの息子が近頃は自宅でごろごろしていることが多かったのですが、その息子は祖母(私の母)が劇シネの歌舞伎が見たいというので連れて行き、本人は別な映画を。
娘は仕事。

なんと珍しや。
家に夫婦二人っきりという時間が発生してしまったのです。

そこで「行く?」「行く~」という感じで、ルミネセンツァにGO!
幸い予約も取れました。



前菜は、タラのテリーヌと野菜のマリネ。

ほほう。テリーヌに遭遇するのは久々です。
タラって、鮮度が落ちると身がパサパサするだけで、あまりうまみはないお魚です。

でも、テリーヌにするとタラの身の触感も残しながら豊かな味わいに変化します。

周囲のお野菜が、またどれもほの甘い。
それを壊さないソースも素晴らしい。


豚の塩漬けと玉ねぎのパン。

そしてピッツァ。
ピッツァにはぜんまいか何か、春の山菜がトッピングされていました。

豚の塩漬けというのは驚きましたが、食べた瞬間、パン生地からまさにそのような風味が。


オイルサーディンのオイルソースパスタ。

オイルソースはこのところ当たっていなかったのでチョイス。

サーディンがいい!
骨なんか、抜いてるの? と思うくらい、ふわふわです。
かといって、身も崩れているわけでもなく、ちゃんとイワシの食感が。

これがパスタとまたよく合うんです。


ヤリイカと海老の生トマトソース・パスタ。

なんていうすっきりした味わいの生トマトのソースか。
パスタを支配せず、かといってただのわき役でもない。

その中で泳ぐヤリイカもほっこりしているし、海老でかっ!


この日のびっくりは、なんとお肉料理がウサギだったことです。

ウサギが食用になることは知っていましたが、本当に初めての体験でした。

一見、鶏肉っぽいんですが、実際のところ味もすごく身のしまった鶏のような淡白な味わいです。
鶏の胸肉に近いか?

バルサミコベースの甘いソースでいただきました。


お魚料理はスズキです。

普通にポワレされていますが、火の通り方が絶妙ですな。

これはスズキの上にあるホタテ貝柱にも言えます。
ほとんど生のようなのに正面は焼かれていて、しかも身にも熱が加わっているので、旨みが活性化されています。
なにげにキャビアもトッピングされていたりして。

お肉は付け合せがすべて冷たいのに対し、こちらはラタトゥイユも含めあったかい。
考えてるなあ。


デザートはピオーネジュースのフルーツゼリー。

ソースはラズベリーですが、ゼリー自体がピオーネの味わいですね。
中のフルーツはコンポートされています。


以前にリスエストがあったような気がするので、今回はゲロゲロ君のミルク放出シーンを撮ってきました。

こんな感じで、げろげろ~~ってしてくれます(笑)。


この日のランチはいつもにも増してボリュームがあり、二人して「お腹が~」「脂肪が~」と苦しみながら帰宅しましたとさ。