得な性格 4 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

妬まぬこと

これが私が考える、4つ目の得な性格です。

妬まぬ人は、他人の成功も素直に喜べます。

この世の中には、根本的には「他人は存在しない」のですから、人の成功や発展、幸せを喜ぶことが出来るということは、そのまま自分自身に幸せのエールを送ることにつながります。

人を祝福することで、自分自身を祝福できる。

最高の祈りは「願うこと」ではなく「感謝すること」なのです。

今自分に「ない」と思うものを求めて祈ることは、「ない」ことを宣言し続けるのと同じ。

しかし、祈るときにすでに得た、かなえられたと確信できていれば、祈るどころかすぐに感謝になります。
この感謝という結果から生まれる感情を先に持つことで、実際にはその出来事を引き寄せることが出来る。

これと非常によく似ています。

人を祝福することは、鏡に映した自分自身をそのまま祝福している行為そのものですから、

すでに自分が祝福を受ける状態になっていると認めること

につながります。

人の幸せを喜べる人は、自分自身も幸せになりやすい。

これは多くの人を見ていて、思います。

本当にそんな人はいて、そしてやはり素直に幸せになっていくものです。


ただ。

なかなかそれは出来ないのが人間です。

私自身にも覚えがありますが、同業者(文筆家)の成功など見ていると、ちくっと心が痛みます。

しかし、私の場合は妬みに行く前に、我が身のことを考えるようにしています。

自分の努力の足りなさや巡りの悪さ、良い巡りを引き寄せられなかった力不足。

こういったことに意識が向き、他人を妬むことは極力避けるようにしています。

冥王星は妬みの星。

これが強く働けば、破滅的なことも起きます。それを用心してのことです。


同期の人の出世とか、隣人の成功とか。

なかなか人は、素直にそれを喜んであげることが出来ません。

人の不幸は蜜の味という言葉がありますが、むしろ人の不幸や失敗を好んで見るという傾向があるのも否めません。
それは世間の週刊誌の記事やワイドショーなどを見ていても、わかります。

人には、他人を低く見ることで、相対的に自分が上になった感覚を得たいという、これは虚構なのですが、そんな錯覚を得たがる傾向があります。

これは私の中にも、やはりあります。

でも、それは小さな自我が感じるものに過ぎない。


ここで勇気を持って、やはり執着を離れたい。

飛び越えてしまえば。

妬まず、人の喜びを我がことのように喜ぶ。

そんな人であれば、自然と幸福は転がり込んでくる。


得な性格といっても、もしかすると、これが最強のものかも知れませんね。