……の、夢を見ました。
一週間くらい前のことです。
夢の中で私はほんっとうに怒っていて、何に怒っているかというと、それは奥さんの言い方なのです。
ものすごく高飛車で、上から目線の決めつけるような言葉。
それに対して私が激高するというような夢でした。
夢の中では、人は信じられないくらい感情のボルテージが上がることがあります。
相手への憎しみとか、愛情とか、本能に突き動かされるとか、そういうことも、夢の中ではものすごくプリミティブになって、現実の日常の中ではあり得ないほど高まっていることもあります。
こんなに腹が立ち、怒ったことは、近年ない、というくらいの状態で目が覚め、しばらく夢と現実の区別が付かなかったくらいです。
(つまり夢から覚めたしばらく、現実の中で私はまだ奥さんに怒っていたわけです)
(あ、そのときは、まだ奥さんは眠っていたので、現実にいちゃもんをつけたわけではありません)
(もちろん、その後すぐに、「あれ、これ、夢だったんだ」と気づきました)
夫婦喧嘩の夢は、夢占いでは「健康に注意」という意味があるようです。
右側の股関節?に痛みを感じているのがそれかなという気もするのですが、今のところ重要な問題が起きているわけではありません。
何事もなければよいですが。
というような話を、団らんの時に話していると、子供たちが「喧嘩」というフレーズに引っかかってきました。
「喧嘩したん?」と、息子。
「いや、してねーし。夢の話!」
「父と母が喧嘩したのなんか、ほとんど見たことがない」と、娘。
みんな、改めて気づいたようなものなのですが、たしかに。
私もこのところ、奥さんと喧嘩した記憶などありません。
あったのは、結婚する前後か…。
結婚後も子供たちの前で喧嘩したことなど、まずありません。
実際、喧嘩自体、ほとんどない。
これは相互の関係もあると思います。
そもそも私が天秤座の月で、そういう争いごとが嫌いで、それくらいなら自分が我慢するか、いっそのことスパッと切ってしまうという性質で(スパッと切るのは、冥王星)、私の気質を奥さんは知っています。
奥さんは奥さんで、相手を受け入れる素養の強い魚座生まれ、しかも月は理性的な水瓶座。
月が夫婦共に風のエレメント(双子座、天秤座、水瓶座)にあるというのは、こういうケースではかなり強い要因です。
本来、月は人の感情に密接に関連しています。
なのに、風のエレメントは、どちらかというと、人の理性に関連しています。
ここに月があると、あまり感情に流されないということも起きてきて、「公正な判断」はしやすくなります。
結果的に、どちらが悪いとか、自分にも非があるとか、そのような判断をしやすくなるのです。
しかし、風のエレメントでは理屈が勝つので、「許せないこと」というのが重大になってきます。
そこへ踏み入れたときに、喧嘩も起きるでしょう。
私が記憶する限り、奥さんが激高するほど怒っていたのは、もう十何年も前でしょうか。
私にではなく、名前も知らない他人が原因で、やはり許せないというような憤りでした。
怒りのあまり、なだめていた私にも噛みついたほどです。
まあ、たぶん本人はこんな出来事も記憶していない可能性がありますが(わりとすぐ忘れる人)。
私が過去、本気で憤っていたのは、それは生前の父とのやりとりの中ででした。
自分の父親に向かって本気で怒るなどという体験は、できればしたくないものです。
後に引きずります。
しかし、そのときの私の憤りも、父ながら許し難いというところにかかっていたように思います。
このようなことを書いていると、zephyr家も普通の家族だということが分かって頂けるでしょう。
そんなに理想的な一家と誇示できるわけではありません。
それでも、奥さんとの関係性の中で、喧嘩がほとんどない、子供も見ていないというのは、ちょっといい部分かも知れませんね。
ちなみに、もっとも喧嘩が生じやすいのは、当然、火のエレメント(牡羊座、獅子座、射手座)の高ぶりで、お互いにこれを持つと喧嘩は多くなるでしょうね。
もっとも火のエレメントのそれは、燃焼するとすぐに消えますので、あまり長続きしません。
場合によっては、ちょっとしたリクリエーションというのか、互いの意思疎通に使うことだってあるでしょう。
根に持つのは、水のエレメント(蟹座、蠍座、魚座)の特質と言えるでしょう。
水のエレメントは感情の星座なので、理屈では解消しないのです。
でも、愛されれば解消します。
地のエレメント(牡牛座、乙女座、山羊座)は、現実に直面することが喧嘩の原因になりやすく、それが解消すれば喧嘩の解消ともなり得ます。
たとえばお金がないとか、仕事が出来ないとか、そんなリアルさです。
合理性が問題になることもあるでしょう。
それぞれ、どこに地雷があるのか。
自分の怒りの導火線が、どこにつながっていて、どんなことで火がつきやすいか、ちょっと考えてみるのもいいでしょうね。