あなたを見ている |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

今日、たまたまなのですが、車の運転中にラジオを聞いていたら、ふと耳がダンボになるようなお話が番組で話されていました。

「宇宙へ行ったひまわりの種」のお話です。

JAXAなどでも同様なものがあるようですが、これはもうちょっと市民レベルのお話みたいです。ラジオを断片的に聴いただけなので、詳しいことは不明なのですが。

これは地元の岡山県の笠岡の、子供たちを中心とした支援プロジェクトとして行われているようなのです。

たとえば震災被災地への支援として。

ひまわりの花言葉は、「あこがれ 熱愛 愛慕 光輝 敬慕」などがあるのですが、「あなたのことを見ている」という意味があるそうです。

ラジオ番組に出演していたそのプロジェクト担当者の方は(すみません、名前がマキか、そのようなお名前だったと思うのですが、正確に聞き取れませんでした)、このように仰っていました。

「遠く離れていてもあなたのことを見ている」と。

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つまりこれは災害などの苦しむ人たちへのメッセージとして行われていたもので、この方が仰るのに、笠岡で育ったひまわり、この種を全国へ配る活動を行っていたそうです。

そこで被災されたある障害者の方に、「ひまわりの種を下さるのはとてもありがたいのですが、もっとみんなが夢を抱けるようなこともしてほしい」と言われたそうです。

そこで、この担当者の方はおそらくJAXAでしょうね、宇宙にひまわりの種を持って行き、それを持ち帰って育てるという実験が行われていることを知っていて、「このようなことがあるけれど、どうだろうか」とお尋ねになり、その相手の方も「それはすばらしい」と賛同してくださったそうです。
 注・私が耳で聞いたものなので、詳細は違っているかもしれません。

この障害者の方は、もともと障害を負いながらも、非常に明るいオーラを振りまく人で、エネルギーのある人物だったそうです。
このやりとりが契機となり、プロジェクトが動き出した。

ひまわりの種を宇宙へ。

その宇宙環境を体験したひまわりの種を、この地上で咲かせる。

これは気球を使って行われたそうです。
アメリカのネバダ(だったと思います)の、ほかになんにもないような砂漠から、この気球を成層圏に打ち上げ、それに乗せたひまわりの種を、世界へ。

それが世界に咲く。

気球といっても、成層圏、地上30㎞の高さです。

まさに地球は宇宙から見るのと同じ。

空気はあるものの、気温はマイナス70℃ほど(たしか、そう仰っていたと思います)。

気球を空に上げることを行っている業者は、「種に障害が出るかもしれない」と言っていたそうです。

また種をアメリカに送ること、それ自体にもいろいろと乗り越えなければならない障害があったようです(まあ、こういった種物はたしかに検閲とか、いろいろあると聞いたことがあります)。

こうしてさまざまな苦難を乗り越え、「宇宙」を体験してきたひまわりの種。

心配をよそに、すでに地球に戻ってすぐに発芽したそうです。

アメリカのいくつかの学校、日本の各地、被災地、天文所など。

宇宙から帰還したひまわりの種が、今年の夏、咲いている。

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番組では子供たちが歌っている支援のための歌唱も流れていました。
(そのCDの収益金は、やはり支援に使われるそうです)

「ありがとう」で締めくくられるその歌が、私の心を癒してくれました。


「あなたを見ている」

この花言葉を知って、ひまわりのことがもっと好きになりました。

その気持ちがあれば、きっと世の中から不幸は少なくなっていく。

その気持ちが報われても、報われなくても。

だから、ひまわりは咲き続け、そこに立っている。

そんな気持ちにさせてくれた番組でした。


※ブログ中で使ったひまわりの写真は、ネット上で拾ったもので、「宇宙ひまわり」の開花したものではありませんが、検索してもらったら「宇宙ひまわり」の開花写真はご覧いただけると思います。あちこちで、開花しているそうです。