巨人たちの伝説を読んで |  ZEPHYR

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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

私が中学生か、あるいは高校1年くらいの頃だったかもしれないのですが、ある漫画に非常に衝撃を受けました。

一つは前にもこのブログで書いた「暗黒神話」諸星大二郎でした。

そしてもう一つ、衝撃を受け、その後の創作に影響を与えたのが、これです。

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「巨人たちの伝説」星野之宣

たぶん今でもどこかの段ボール箱の中に、当時のジャンプ・コミックが眠っているはず……。
だけど、忙しくて探し出すこともできず、「あ~、あれまた読みたいなあ」と思っていたら、豪華本で復刻されていました。

しかも、当時の掲載の都合で差し替えられていたページなどを元原稿に戻した完全版で。


星野さんといえば、「ヤマタイカ」とか最近では「宗像教授」のシリーズ、それにSFの巨匠ホーガンの原作を漫画化した「星を継ぐもの」などが大人気です。

でも、昔はずいぶんマニアックな読者受けをしていた先生です。

「巨人たちの伝説」は遠い過去、巨人たちが地球上に生きていた時代の物語から始まり、現代(というか、すでに時代設定が今からいうと過去だけど)につながる氷河期と人間の戦いを描いたSF。

当時から絵もきれいでしたし、物語のスケール、テーマに少年だった私は圧倒されました。

今読んでも、その魅力はまったく色あせない。

すばらしい物語です。