火星と土星のせめぎ合いの下で |  ZEPHYR

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ゆみりん4898さんからコメントがあったのですが、最近、また無差別殺傷事件が世間を騒がせています。

4月にもアメリカで銃乱射事件が起きているのですが(アメリカのこの種の事件、とくに学校、大学での事件は4月が多い)、この種の事件で主導的に動いているのは、まずは火星だと考えられます。

暴力、刃物、銃器。
すべて火星の属性です。

昨年末くらいから、火星は少しずつ、私たちの生活への単独での影響力を強めてきました。

今年の春分図や先日の日食図などでも、火星は非常に突出した存在感を示しており、「ああ、事故や事件が多そうだ」ということは感じておりました。

私が交通事故に気をつけようと思っていたのは、こういった全体傾向を読み取っていたからなのですが、果たして車の事故が次々に多発しました。

登校中の児童の列につっこむ暴走車や、あの高速道路でのバス事故などの多発。

現在のシリアなども、どこかでこういったものが働いていると思われます(シリアは冥王星の影響力も強いのですが)。

そして無差別殺傷事件。

私は以前からこの火星以外にもある天体の動向に注目していました。

土星です。

こういった無差別殺傷事件が起きるとき、火星だけではなくそこに土星が参与していることが多く見られる気がするのです。

火星と直接ハードアスペクトを結んでいるケースもありますが、とくに火星と土星が他の天体グループから二つだけ離れて存在しているようなケース(現在、まさにそのような状態
)。

そのような全体配置になったときに、同様な事件が起きたことが幾例かあります。


過去のブログでもこのことについては書いたことがあるはずです。

火星は攻撃性、土星は抑圧性に関わっていて、この二つの星の合やハードアスペクトを持つ人の中には、普段が抑鬱的で、ある時、攻撃性が逆ギレしたように出ることもあります。

天体の力としては、普通は火星よりも土星の方が強いので、火星の攻撃性は普段は押さえ込まれているのですが、いつまでもいつまでもその状態を続けていると、鬱積した怒り(火星)が爆発してしまうのです。

そして火星的な暴走を行ったあと、また「しゅん」となってしまう。

こういった火星と土星の関係性が、今のようなホロスコープでは明瞭に出てきてしまうのかもしれません。

もちろん、こういった犯罪や事件には、もっと多様な引き起こされる原因があり、この火星・土星だけが主因ではないこともあります。

そこは臨機応変に読んでいく必要があります。


今、社会全体に不安感が強く覆っています。

こういった社会情勢もあるため、私は今、世の中の解読についてはあまり行わず、12星座のような、できるだけ「個」に働きかけるメッセージを出すようにしているのですが、やはりある程度は自衛というのか、お子さんがいれば注意を促すなど、できることはしておくべきかもしれません。

この火星と土星の関係性のみに絞った見方ですが、この影響力は8月中くらいまで続くかもしれません。

祈安。