普通に生きてゆける |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

海王星が魚座に入ることで、これからはスピリチュアルな領域が全般的に拡大してくるだろうというようなことは、昨年の段階で記事にしました。

占いなどもこの範疇で、ここのところ自分自身が占い師になりたいという人も、ちょくちょく遭遇することが増えた気がします。

一方で海王星はまやかしの星でもあり、詐欺、ペテンなどにも、十分に注意する必要があるでしょう。

海王星の力をどう使っていくかは、本人次第なので、詐欺師はそれをフルに活用する時代になったとも言えそうですし、人の役に立つ、癒しを提供する人々がかつてなく必要とされ、活発に動く時代になったとも言えるでしょう。

天体の力は必ずライトサイドとダークサイドがあり、その天体だけを名指しで一概に良いとか悪いとか、決して断定はできません。

今後も占いやスピリチュアルな領域の出来事とというのは、私たちの耳に数多く届くでしょう。

それにまつわる事件や出来事も多くなると思われますし、人類全体のムーブメントとして精神領域の拡散と深化というのが進みそうな印象も抱きます。

私自身、このところ急激に鑑定依頼は増えており、まあ、それは喜ぶべきことです。

この仕事単独でも生計を成り立たせるようにしようというのが当面の目標でもあるので、ありがいことです。感謝感謝。

でも、一方で注意しなければならないと自戒することもあります。

いつの間にか流れに乗っかって、いい気分になっているうちに、いつの間にか流れがダークサイドに入ってしまった、なんてことにならないように。

基本、自分が明るい気持ちで生きること。

これ大事です。

たんに何も考えず、楽しい楽しいみたいな意味ではなく、明るい気持ちというのはどういう風にして発生するのか、考えてみたらはっきりするのですが。

要するに他人を不幸にしたり、脅したり、悲しませたり、何かしら後ろ暗いことをやっていたら、絶対に明るい気持ちなんかにはなりません。

明るい気持ちが保てるというのは、それだけ自分が良いコンディションを維持している証なんですね。

それと、人様の幸せのためになることができているか。

まず自分の動機の中で、そのように考えているか。

そして現実にそのような言動を、相手に対して取っているか。相手はどう受け取っているか、ちゃんと感じ取っているか。

その判断がちゃんとできているか。

バランスの取れた理性を失ってしまうと、自分はよかれと思いこんでやっていても、他人様には迷惑なことというのが、たくさん発生してきます。

こういう意味での自己反省や自戒です。


もう一つ、皆さんにバランスを取るためにお伝えしておきたいことがあります。

今、こういった占いというのは大流行というような目立ったものではないかもしれませんが、ものすごく大きな流れとなって世間にあふれています。

毎日の占いや週間月間の占い、年の占い。

こういったものを見て一喜一憂される人も多く見かけますが……




「そんなものなくても普通に生きてゆけます」

ということです。

人はこの世に魂の計画を持って生まれてきますが、その段階で少なくとも自分の人生の計画に沿った形での人生は保証されています。

どこらへんで死ぬとかいうことも含め。

自分の身辺に起きる出来事に振り回されてしまい、苦悩の中に落ち込んでいると、時には「もう明日がないんじゃないか」とか「このままどんどん悪くなるんじゃないか」とか、そんなことを人間なら考えることはあります。

そんなときにどこかの占いで、「今年は○○座は非常に運気が悪い」などという表現を目にすると、ずどーんと落ち込んでしまう。

場合によっては、「こうすれば開運します」的な商法や人の言葉に支配されてしまう。

わらにもすがる思いで。

これ非常に分かります。
ホントに。

こういった必死な思いの人を鼻で笑うことは、私にはできません。

やはり同じようにぎりぎりまで追いつめられた経験があるからです。


でも、私は声を大にして申し上げたい。

どんなに特定星座の運勢が悪いとか、あるいは個人鑑定でひどく運勢を突きつけられたとしても、99.9%の人は

普通に生きてゆけます。

確かに生きる上での、人間関係や経済上の問題や仕事上の問題などはあると思いますが、それでもちゃんと生きてゆけます。

人生の計画は基本的に自分が立てているので、自分が乗り越えられないような試練は、ほとんどの場合、来ません。

だから、ちゃんと前を見て。

占いなど存在しなくても、かならずどうにかなります。


占いそれ自体を、それをやっている自分は決して否定しませんが。

しかし、あえて今はバランスを取るために申し上げておきます。

みんな、大丈夫ですから。