こないだ、ある方々の鑑定の時に、新月、半月、満月がどうして生じるのか、説明させて頂いたzephyrです。
「新月というのは、要するに地球からの見た目上、太陽と月がほぼ同じ位置にあることを言います。太陽が強く光っているときに、月や星は見えないじゃないですか。太陽と同じかすぐ隣くらいに月があったら、月は見えません。つまりそれが新月です」
「あ、そうなんですか

「いや、だから、新月の夜に月は夜空にありません……」
地球からの見た目、
月
↑
○→太陽
という構図になっているときが半月(○が地球)。
太陽光線が横から当たるので、月の半分だけが見える。
月←○→太陽
という構図になっていたら、太陽光線が地球から見て月の前面すべてに当たるので、満月。
こういうのが、意外に知られていなかったりします。
ちなみに○→月→太陽の構図が新月で、地球のある地点からの見た目上、月と太陽が完全に重なってしまうのが、日食です。
太陽の軌道に正確に月が割って入ってくるために、太陽光線が遮られ、日食が起きます。
月食はこの逆ね。
太陽と月が正確に一直線上に並べば、地球の陰に入ってしまって、月は輝けなくなる。
大学などでも、こんなことをおしゃべりしても、「へ~、そうなのぉ」という顔をしている人が多かったりして。
ま、月の満ち欠けがなぜ起きるのかなんて、普通は考えないのかもしれませんな。
余談でしたが、新月図の解読です。
先月、私は新月図が相当に厳しいもので、災害なども多いだろうと読んでいましたが、タイの洪水などがここへ来てようやく水が引いていくところなど、この新月図の範疇でこの災害が維持されてしまったものと思われます。
つまり先月の厳しい災害的な要素は、この異常なほど長続きしたタイの被害も表示していただろうと思われるのです。
訃報も多くありました。
日本でも落語家の立川談志師匠の他界が報じられたばかりですが、月初めには西岡参院議長の死去、角界でも訃報など、急なものが相次ぎました。
マイケル・ジャクソンの死にまつわる裁判の報道など、前回の新月図の範疇で起きていることですし、トルコの余震による被害、そして前月のトルコ本震での被害も、実際には10月27日の新月図の表示の中に組み入れても良いものと考えられます(新月が近づくと、その傾向が出てくるということは、ずっと前から述べています)。
この10/27の新月図と、今回の11/25の新月図、そして次の12/25新月図の様相から、私は今年後半の一つの山場が年末にありそうだと感じていました。
先だっての「調和の祈り」はある方から「前みたいに祈りをやってはどうか」という提案を受けたものだったのですが、その辺の不安もあって呼びかけさせて頂きました。
3月のときに危険を呼びかけながらやらなかったことは、私自身、一つの後悔となっていますし。
さて、ざっくり見たときには、今回の新月図はこのような印象です。
太陽と月は射手座2.61度。
サビアンシンボルは「チェスをする二人の男」です。
戦略的な見地に立っての、さまざまな攻守を行うのが示されているシンボルで、国際間では、現状では米国と中国のことがすぐに連想されます。
太平洋とアジアをフィールドにした両国の経済的な構想が、今後も駆け引きの火花を散らしそうです。
しかし、この両国だけの問題ではなく、こうした新しい経済圏や、もっと具体的な軍事的な動きも含めて、様々な駒の欧州がありそうなひと月に思えます。
日本はその中で、やや対外的なものに振り回される、主導権を失った立場に近いと言えそうです。
アメリカもどっちかというと、そう勢いを感じさせない。
この新月図で「強そう」なのは中国やインドでしょうか。
ヨーロッパは、かなり危険な雰囲気ですな、やはり。
この新月図で良くも悪くも話題が多いのは欧州かもしれません。
全体的な解読を行うとすれば、やはり国際社会全体の駆け引きとか、そういったことが浮き彫りになるひと月であろうと思われます。
また水害や海難事故が多そうに思えます。
航空機に関する事故も、天王星のコンディションからすると十分にあり得る。
が、天王星と金星のハードアスペクトは、思わぬところでの金融、財政の破綻などが表面化する可能性も。
同アスペクトで、有名人の恋愛や婚姻関係の破局も。
しかし、金星は冥王星と合で、危機的ですが、再建に取り組むという姿勢も感じられます。
とくに金星・冥王星はゆるくですが。火星、木星とグランドトラインを形成しています。
この一時だけでも、今回の新月図にはある種の希望が見えます。
実際には太陽と月は、木星とはハードアスペクトですが、天王星とはトラインで、ツキのなさというものはありながら、良い方へ転換を図れる配置にはなっています。
とくに日本のチャートでは、このグランドトラインにアセンダントなども関与しますので、海外の情勢に振り回される部分は出ているのですが、日本だけで考えると経済や財政の立て直しへの動きが加速するようにも思えます。
このまま日本に入っていきますね。
じつは風水害は、日本で多く発生する可能性があります。
地震的な配置も確認できるのですが、3月の新月図のそれほど危機的なものではないです。
災害ということに絞ったら、前月のそれの方がきわどいものがありました。
その比較で考えれば、おそらくたいしたことはありません。
ただし、これはまた12月の予測で書きますが、5日ぐらいから12、3日頃あたりが注意すべきでしょう。
国家、政府というレベルでは、かなりの苦難が示されており、とくに就職や就業率の問題が取りざたされるかもしれません。
また国政の運営などにも障害が多く出てきて、前に進まない状態です。
う~ん、どう解釈すべきか悩むところですが、火星は非常に元気がよろしくて、新技術や自動車業界の復調などが報じられると考えられます。
スポーツはバレーなどで日本は盛り上がりましたが、同様なことはこの新月図でも考えられます。
レジャーや娯楽、ゲームといったものにも新しい風が。
日本はこの時期、パートナーシップということが非常に重要で、それを諸外国から求められたり、また自ら求めることで活路が開けていくような印象ですね。
それも従来のものではない、新しい枠組みだと、チャートの示すところには叶うのですが、なにせたったひと月のチャートです。
国の進路を決めるほどのものではなく、一時的なそういう流れを示しているだけかもしれません。