得たかったら、捨てろ! part.1 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

「先生ビックリマーク また見てほしいんですけど」

彼女は過去に何度か占ったことのある女性、K子さん。

そうですね~。
女優さんでいうと、牧瀬里穂さんにちょっと感じの似た、きれいな人です。

でも、性格はとってもおもしろい人。

とりあえず、あまり女らしくないです。

料理とか好きでもないし、優しさとか情とか、かなりイメージが遠い人です。

むしろ人の気持ちをあまり考えず、ズバズバ言ってしまう。

「あんた、よくそんなひどいこと言えるねむかっ

と、友達に言われても、

「え? そんな怒るようなこと、あたし、言った?」

「だから、あんたは人の気持ちが分からないっていうんだよむかっ

というようなことを言われながらも、でも、悪気は全然なくて、まわりに好かれている人。

怒っている友人も、なんかそういう底意のない彼女のことを知っているんでしょうね。

そんな彼女のことを生暖かく見守っています。


K子さん、微妙にアラサー。

そろそろ焦る頃。

そして、半年ぐらい前に、一度鑑定にやって来られました。

そのまた前回の鑑定で、私は「太陽と月のトライン」の時期を伝えていました。

運命的な出会いを果たしやすいとき、運命がよい方向へ導かれやすいとき。

そのときがもはや到来しているのに。


「じぇんじぇん、そのケもないんです!」

と、彼女は握り拳をかためて言いました。


は~。
こりゃ、まずい方向へ行っているな。

私は思いました。

太陽と月のトラインは、良き出会いを果たすには絶好のアスペクトで、実際そこで一生ものの縁が生じたりすることがります。

将来の旦那様に出会ったりラブラブ

ライフワークに出会ったりガッツ

それまでやってきた仕事が非常に拡張したりチョキ

まあ、良い時期になりやすい。

ハードアスペクトが背景にあったりすると、かならずしも好ましいことが起きるわけではなく、騒動が起きることもありますが、基本的には良い働きをしやすい。

しかし、太陽と月の運命的なアスペクトは、何年かおきにかならず発生し、そこでみんなが良い出会いを持つわけではない。

空振りに終わることも多いのです。

非常に発展的な運気になるとしても、毎日、寝て過ごしていたら、さして良いことも起きません。
そこまでに非常に努力をしてきていたら、大きな実りとなります。

しかし、K子さんは、どうもこのままでは空振りに終わりそうな気配。

「言われていたのって、この時期なんですよね、出会いとかのいい時期って」
と、K子さんはため息。

そこで私は思いました。

こりゃ、究極的なことを突きつけた方がいいな。

この子の性格だったら、かなり厳しいことを言っても、たぶん平気だろう。


続く。