女性は27才で転機を迎えることが多い? |  ZEPHYR

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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

ちょっと前から鑑定を繰り返しているうちに、気づくことがありました。

それはタイトル通りのことなのですが。

「転職したい。そういう衝動を感じている」

「引っ越しした」

「男性と別れた」

といった現象が、27才あたりで生じていることが、平均的に見て高い。

それも、じつはかなりピンポイントの期間限定で起きていることがある。


ホロスコープ上、それは確認できることでした。

人の年運やそのときの運勢を見るときには、その出生図と進行した天体の関係をとくに重視しますが、27才頃に出生時の月と同じ位置に進行の月が戻ってきます。

出生月と進行月の合。

たとえば水瓶座5度の月を出生時に持っている人。
月は進行図の中でも移動速度が速いので、27年ほど経過すると月は水瓶座5度に戻ってくるのです。

ここで、なにがしかの変化を体験、あるいはそういったアクションを起こす衝動を覚えている女性が、かなりの確率で見られるのです。
男性よりも女性の方が、この傾向は強く感じます。

もちろん、何の自覚症状もないままにそこを通過している人もいますから、絶対そうだというわけではありません。

また男性もここで転機を迎える人はいると思われます。
チャートの中で月が、そういう役割を果たしていれば。

なぜこのようなことが起きるのか?

私は男と女では、太陽と月には微妙に違った意味づけがあると思っています。

太陽と月はともに人のキャラクターを構成する上で、非常に重要な星なのですが、たとえば男性にとって「自分」とは紛れもなく「太陽」です。
月は配偶者や母親も表示する星ですが、これが心理学でいいうところの「アニマ」(=男性の中にある無意識的な女性意識)ではないかと思われます。

逆に女性にとっては、「自分」とは「太陽」であることはまず基本的にあるのですが、配偶者や父親も表示します。
上記の対応でいうと、太陽は女性にとって「アニムス」(=女性の中にある無意識的な男性意識)ではないかと思われるのです。
そして主人格は、女性の場合、男性よりも月の方に配分が多くある。

のではないかと。

ホロスコープ上、太陽が出生時の位置に戻るには、進行図では365年かかり、生きていられません。
しかし、月ならば27年で12星座を一周できる。

出生の太陽や月は、人生上の目的や動機についても、多くの情報を含んでおり、そこを同じ天体が刺激するときは、本質的な人生上の目的やその見直し、再認識といったことも起きやすくなるはずです。

そこで、どうしてもアクションを起こしたくなる女性が出てくるのではないか?

太陽により多くの配分を持つ女性は、この限りではないかもしれません。

実際、「そこで何もなかったし、何も思わなかった」という女性もいらっしゃいます。

しかし、出生の月に進行の月が、まさにピンポイントで重なっているときに(3ヶ月ほどの期間)、仕事や人間関係、生活上の何かをリセットしたり、変えたいという衝動を感じている女性は多い。

こういった事例に遭遇するとき、星々の不思議を感じるものです。

ちなみに、そこでチェンジするのが良いか悪いかということは、別問題です。
他のアスペクトの関係もあって、闇雲に変えたい衝動でやってしまうと、かえって良くなかったということもあると思われますので、ご注意を。