読まれる方へ。
占星術による世相や出来事の解読や予測には、何ら科学的根拠がありません。
世の中に対する一つの見方、そのツールの一つに過ぎません。
それをご理解頂いた上で、むやみに盲信せず、理性的な判断をお願い申し上げます。
さて、7月です。
7月には二度、新月が発生します。
が、まあ、とにかく一回目のやつを。
それに今回の新月図は、非常に重要です。
今後の世界にかなり大きな役目を持つチャートではないかと……。
というのは、この新月図は同時に「日食図」でもあります。
(日食は起きるとすれば、かならず新月時に起きます)
これは先月も同様で、6月の新月図は日食図でした。
以前にも書いたことがあるのですが、新月図は次の新月までの約ひと月、日食図は次の日食までの世の中をある程度暗示するものと考えられています。
こと、災害的なものはこの日食図によく表示されているともいわれています。
つまり6月新月・日食図は7月新月までの一ヶ月の、かなり期間の限定された災厄図的なものであったはずなのです。
ここでジュノーはサビアンシンボル「火山の爆発」となっており、私は以前の記事で火山噴火があるとすれば、6月初め頃までの可能性が高いということを書いたことがあります。
このころまでがトランシットのジュノーのサビアンシンボルが、その「火山の爆発」だったからです。
事実ここで、チリで大規模な火山噴火があり、ジュノーがそのサビアンシンボルを失ったあとでも、今度は東アフリカで火山噴火がありました。
これは結局、6月の一ヶ月間のチャートで、すでに「火山の爆発」というのが刻印されているからで、私は日本でも噴火があるのなら、当然、6月中が危険度が高いだろうと思っていました。
しかし、世間を騒がせるほどのものはなく、通り過ぎて行きつつあります。
まだ6月のチャートの効果は数日を残しておりますが、ここからいきなり「富士山噴火」「浅間山噴火」とかはないと思います。
先日の記事で、富士山の噴火は(当面は)ないだろうと予測したのも、この辺が関係しています。もちろん、サビアンシンボルだけが噴火活動を示すものではなく、ほかの地震誘発天体や火星や冥王星が関与することもあります。
だから、ゼロではないのです。
それどころか、先日の記事でもふれた太陽活動の低下が観測されていますが、そうなると火山活動が活発化されるというような情報も耳にすることがあります。
大きな流れでは、今後、噴火活動は多くなるだろうと思われます。
が。
今年に限定すると、やはり特筆すべきポイントとなると、今年はこの6月だったのではないか、と今のところは考えています。
という具合に、新月図と日食図がどのようにその与えられた期間を支配しているかを書いてみました。ご理解頂けたでしょうか?
ここで7月の新月・日食図を見るときに、注意しなければならないのは、まず日食図が示す暗示が集約的に出てきそうなのが、この一ヶ月間だということです。
当然、日食図と新月図を同じものとして共有しているのが、ここだからです。
しかし、当然のことながらこの7月の日食図に出ている暗示は、次の日食の11月25日までの一定期間もカバーしていることになります。
だから、今日の記事は今年の後半を見る上で、結構重要なのです。
だから、長々と書いております。
まあ、気長におつきあいくださいませ。
もしかすると二回に分けるかもしれません。
さて、7月の新月・日食図ですが。
日本のチャートでは、1ハウスに冥王星が来て、7ハウスの太陽・月と180度で対立しています。
また、これかあ~、という感じですが。
このブログの読者の方は、冥王星は原発に深く関係していることを、すでに理解されておられるでしょう。
これが1ハウスにということは、まだまだこの問題が私たちの生活の中で、でんと居座っていることを物語っていそうですが、ここからずいぶん風向きが変わる可能性があります。
まずこの冥王星は、木星とトライン(=120度の幸運角)になっています。
この木星が太陽と月ともソフトアスペクトを取っており、いわゆる「調停」の座相。
これはおそらく原発問題が、ようやく好転し始める兆しではないかと思われます。期待も込めて、強くそう予測したいところです。
このことは前にもちょっと書きましたが、海外からの支援が大きいのではないか。
この問題に関しては、ほかに海王星やキロンなどの「癒しの星」も良い働きをしそうで、原発被害と震災被害の両方で、被災者への有効的な支援がようやく本格化する。
また医療関係での活動が、さらに活発化する、あるいはもっと有効な働きをする「癒し」の技術や組織が導入される可能性。
私はこの新月・日食図に、今後の強い光を見いだしています。特に日本に関して。
一方で3ハウスの天王星のコンディションは良くなく、冥王星・太陽・月とTスクエア。
交通機関や情報通信での突発的なトラブル。
コミュニケーションの問題での断絶。
国家的な大きな視野でいえば、たとえば首相とほかの与野党のコミュニケーションの問題も含まれるかもしれません。
菅総理に関しては、「いつ辞めるのか」というのが、毎日の話題になっているのですが、近いところでその可能性があるのが、7月下旬か8月下旬。
いずれも月の下旬に、そういった暗示があります。
その先のことまでは、現状は予測保留にしておきます。
ほかに見られるのは労働や職場環境での活力、エネルギーです。
これはずばりエネルギー政策のことも含んでいると思われますが、日本全体の労働者に元気が戻ってきます。
元気が戻ってくるのはいいのですが、一面でストライキや、労使の抗争的な動きも見られるかもしれません。これは被災地で困窮されている労働者の方々の憤りという形で噴出するかもしれません。
そして、これはまだまだ情報量が不足しているのですが、というか、忙しくてあまり研究できていないのですが、この夏の気象に関すること。
じつは、今の突然の猛暑からはあまり想像できないかもしれないのですが、チャート上は「冷夏」っぽくならないか? という疑いがあります。
これはちょっと期待も込めています。
じつはこの前に冷夏だった2003年のチャートと似た特徴を備えています。
冷夏になれば、この節電が呼びかけられているご時世の一助になります。
もちろん農作物への影響とか、プラスマイナスは必ずある話なので、なればいいというわけではないのですが。
とくにこの新月図の7月には、そうした傾向が見られるかも。
地震とか、火山活動とか、いろいろと気に病まれる方も多いのではないかと思いますが、この7月新月・日食図では、国土の4ハウスに木星がいて、このコンディションが非常によいことから、私は日本に関する限りは大きな自然災害は減少するだろうと読んでいます。
被害がない、あるいは極端に少ない地域や海洋での地震なら考えられます。
不安要因が全くないわけではないのですが、それはMCのすぐ近くにある土星です。
そばにジュノーもおり、そこに若干の不安は感じます。
が、これはむしろ日本政府(政界)の困った状態の表示でもあると思います。
政治がうまく機能していない。
この土星は太陽と月ともスクエアで、どう見てもこの状態で日本政府がここから後、急に良い状態になってがんばってくれるとは見がたいものがあります。
これは正直申し上げて、がっくり来ます。
今の総理だけではなく、これは政治家全体の問題です。
それでも立ち直っていくプロセスが、ここに見えるのですから、本当にこの国に生きる人たちはすごいと思います。
ちなみに太陽と月のサビアンシンボルは、「最初のカッティングの課程の大きなダイヤモンド」です。
これが土星とハードアスペクトというのは、たぶんここで行われることに、非常な困難や苦しみも伴うのですが、ここでの作業が後のすばらしいダイヤモンドにつながることの暗示で、そのためには余分なものも削り落とさないといけないし、技術や精神を尽くして美しい断面を作っていかないといけない。
まだまだ厳しいけど、ここがようやくその最初の段階だよと告げられているように思います。
じつはこのチャートの中では、太陽・月、土星、冥王星、天王星はグランドクロスを、カーディナルサインで形成しています。
昨年、さんざん騒がれたやつですね。
私は昨年よりもこの後の方が、やや危機感を持ちます。
このチャート上で、打ち倒される国家や非常に大きな災害やトラブルに見舞われる国家が出てくると思います(中国の鉄道なんか、大丈夫なんでしょうか? チャート上、かなり心配です)。
7月後半の★のグラフは、非常にハードアスペクトが強いことを示していますが、そこでなんらかの大きな出来事が、世界のいくつかのポイントであるように思われます。
全体的には次の日食まで、かなり激動のバイオリズムは強い。
中東やロシア、気になります。
地震(災害)に関しては、アメリカや南米、中国、フィリピンとか台湾。それらと同経度付近。
この図面から考えられるという条件付きでの解読は、とりあえず以上にしておきます。
補足的な記事は、明日、書く予定にしています。