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ようやく4月の新月図が終了しました。
4月のそれでは、冥王星が非常に強力に自己主張していました。
これは日本の場合では、原発事故と放射能問題だったわけですが、これを契機に世界でも反原発の動きが広がる暗示でもあったのでしょう。
しかし、冥王星には核や原子力などとといった意味合いだけではありません。
暗殺。
という意味もあります。
ウサマ・ビンラーディン容疑者の殺害。
この一報を耳にしたとき、すぐに想起したのが前回の新月図での冥王星の効果でした。
暗殺というのは、普通の感覚では解読でも出てこないものなのですが、結果的に見ればこれもありだったわけです。
まったく違った話ですが、冥王星には単純に「死」という暗示もあり、スーちゃんこと田中好子さんの他界もこの流れの中で、私たちの意識に残されるものとなったのでしょうか。
さて。
先月はあまり詳しい解読をしませんでした。
先月の太陽と月のサビアンシンボルは、「とぐろを巻く蛇」でした。
これは単純に、「事態がなかなか進展せず、じゃまするものが多い状況」を示しています。
日本の場合は復興へのステップの最大のじゃまになっているのが原発事故です。
また被災地での様々な状況が、人々との善意を十分に生かし切れなかったりとか、そういったやむを得ない状況も示していたと思われます。
今月のサビアンシンボルは「ポーターが重い荷物を運んでいる」というものです。
これはいくつかの解釈が可能です。
サビアンシンボルは象徴的イメージなので、教本通りに解釈すればよいというだけでもない。
私はこのシンボルから、日本の場合はまず「流通」と「がれきの撤去」のことを示しているだろうと直感しました。
たとえば宅急便とか、その他多くの物流に関する活動。
重荷を運ぶわけですから、これは大変な作業です。
しかし、これが被災地とそれ以外の地域を結び、活発な動きとなってくる。
そして膨大ながれき。
この撤去作業がさらに拍車がかかっていく。
またこの重荷は、全体でいえば復興のための財源=借金でもあります。
このサビアンは背負う負債のことも表示するようで、そういったもの全部の背景がここに出ているようです。
こうしたシンボルを持つ太陽と月は、天秤座の土星とかなり正確なクインカンクス(150度)で、この土星が日本の場合、1ハウスでアセンダントとも合。
かなりしんどい状況を示していると言えます。とくに太陽と月は「他者の財」である8ハウスにあり、この復興資金がまさに借金でしかまかなえない状況を示しています。
4月に比べると、冥王星の状況は落ち着いてきています。
とくに太陽と月にはトラインになっていて、ここでは冥王星は「再生」=復興のための働きをしそうです。
これはチャート上の明るいニュースといえそうです。
またこの5月3日の新月図下で、原発事故収拾へのかなりの進展が望めそうです。
私は長期的には、この原発に関する騒動が鎮静化に向かうのは、早ければこの夏を超えたところ、遅ければ秋冬にずれ込むという印象を持っているのですが、もちろん全面解決ではありません。
この鎮静化は、もしかするとこの報道にやがて飽きてしまうマスコミが(マスコミとはそういうものですから)、今のように連日口やかましくいわなくなるだけなのかもしれません(結果、私たちも煽られなくなる)。
あるいは、放射能漏れの状況にストップがかかるという、もっとも好ましい事態を迎えるのかもしれません。
私ももちろんこれを願っています。
しかし、一年先には事態はかなり改善されており、今ほど不安な状況が続いているということはないと思っています。
ただ在留放射能の問題は、さらに長く続くでしょう。この解決には数年もかかる。
とはいえ、もっとも大きな山場だったのがこの4月で、ここを乗り越えたのだから。
現場で被爆の危機にさらされながら作業をされている方々には、本当に感謝申し上げます。
どうか、お体に気をつけて、がんばってください。
あと気になるところでは、台風やサイクロンのような被害。
地震はあると思われますが、日本での大きなものではなく、他の地域ではないかと……。
日本列島よりももう少し東西にはずれた地域のほうが危険?
まあ、地域は参考程度に。
日本の余震は最大のものは終わっているのではないかと思います。
ちと大きめのものは残っている可能性はありますが。
また震災の余波というべきか。
経済的にダウンしてしまう企業も出てくる。
一方で復興へ向けてか、あるいは正常な状態に回復するかか、勢いづく企業も出てくる。
土星のサビアンシンボルは「坑夫が深い炭坑から表に出てくる」といったもので、これはチリ鉱山事故の救出劇に関係していたサビアンでもあります。
苦しみながらもはい上がろうとする、新月図にそんな力を感じます。