ゆーさんへ(皆さんにも読んで頂きたいので記事で) |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

<占星術予測に関するスタンス>の内容をご理解の上、以下の記事はお読み下さい。


ゆーさんから19~23日に予測について、起きる場所とか教えてほしいというコメントがありました。

皆さんの目に触れるコメント欄で頂いたぐらいなので、問題はないと思いますので、以下、全文を掲載します。

こんにちは
いつも拝見させていただいてます
私は愛知県にすんでいるんですが、
今回の東北大地震の日から
様々な地震を予報するようなサイトをみてきました
不安だからというのが1番ですが…
それ以来ご飯が喉を通りません。
そしてある某サイトでは15日の静岡の地震は東海地震の前震である
規模はとてもでかいと書かれていました。
しかしこのブログには注意する日と、
こないだほどではない地震だと書かれていて少し安心しました。

某サイトはいつも近々大地震がくるといっているそうです…
いつ起こるかわからない地震なので備えはしておかなければとおもうんですが…。

こちらのブログで予想される
19日ー23日の地震というのはどこらへんで起きるのでしょうか?
とても怖いです。
安心できることばだけでもいいので
助言よろしくお願いします。


切実なお気持ちを感じます。

人の性格や、あるいは過去の地震による被災体験によっては、こうした予測に非常に過敏な反応を示されることがあります。
じつはまったく同種のご質問を受け、<いたずらに怖がらないでください>という記事を書くことになったのです。

これはお気持ちとしては非常によく分かります。
これだけの災害を目の当たりにして、動揺しない人間はいません。

過去に被災されていたら、トラウマになっていることもあります。

生まれつき、気持ちが弱い方もいます。

だから決して、その方々がいけないとかいうのではないのです。
そこは誤解しないでくださいね。

とりあえず先に、結論だけを書きます。
「そんなに心配しなくて大丈夫です」

ただ、この後の記事も読んでくださいね。
どうして大丈夫なのか、結論も最後に書きます。


まず<いたずらに怖がらないでください>で書いたように、このように恐怖感に襲われやすい人は、今はネットやブログに氾濫している情報を見ない方がよいと思うのです。

私がネットのブログランキング二つから離れたのは、これらもマスメディアと同じような質を持っているからです。テレビ、新聞、雑誌などと同じ。
「高い視聴率を」「購読率UPのため」「販売部数UPのため」
こうした商業理念を背景に持つと、どうしても「刺激的な」番組を作ったり記事を書いたりという傾きを持ってしまいます。
その結果、番組も記事も、かならずといっていいほど、より刺激を求めたものになりがちです。

私が離れたあるランキングの中には、「人気記事」という項目があり、そこには私や他の地震予測を行っている方の記事が、ずっと上位に、それぞれ複数もランキングされていました。
それはますます度を増してきていました。

まるであおり立てるように(ちなみにこの「人気記事」の基準は、アクセス数とか、はっきりと公開されていません。つまりランキング運営側の意図、好みに寄るところが大きいと思われる)。

ランキング運営側は、ほかよりもずっと注目度を浴びる記事がほしい(当然ですね)。
ランキング全体の経営や人気度にかかっているからです。

この波に乗せられていたら、

「もっともっと、この関連記事を書かなくては」

「今はこれだ~!」

みたいに、なっていく危険性があります。
それは今は地震災害ですが、平和なときには芸能人の覚醒剤使用とか、政治家の不正だとか、はたまた著名人の恋愛報道とか、とにかく「今人々が食いつきそうな情報の発信」と「その中でより刺激的な、注目を惹きそうな情報の発信」を

しなければ!

ということにつながってしまいます。

たった今で言えば、福島原発です。

その危機感をあおれば、読者が集まる?

つまり、踊らされているのです。
メディアやネットの世界で、私たちも、他の多数の読者の方も。

こういった今の過剰な雰囲気が、私は非常に危険なものだと感じ、二つのランキングから当面は離れることにしました。

ゆーさんや、ほかの「知りたい」と言ってこられたかたの心情はお察しします。
当然そう思われると思います。
でも、その根源にはこうした世の中の中で、情報に翻弄されている人の姿がかいま見え、しかも私もランキングにいることで、それを助長している?

二つのランキングを離れたのは、こうした加熱しすぎた雰囲気から、少しでも距離を置くためというのもあります。

今、正直、すごく身軽になった気がしています。
離れて良かったと確信しています。
これで、本来の正常な活動ができる。

という背景を理解して頂くと。

静岡の地震一つについても、より注目度が上がるような書き方をする人が出てくるのは当然ということをご理解頂けるでしょう。

この理性的な判断が重要なのです。

ただ、その方の書いていることが真実でないと、言いきることは私にもできません。
私は神様でも予言者でもないので。
長い目で見たときに、東海地震の前兆として認識されるときが来るのかも知れません。

正直なところ、これほどの巨大地震はほとんど観測したことがなく、私自身、まだ過去のデータとチャート上の整合性が取れていません。
要するに過去の地震発生データと、その時々のホロスコープの星の動きが、ちゃんと理屈に合っているのかどうか、それも今回の被害規模、地震規模のようなケースに照らして、ということです。
これはこのブログの中、とくに「地震占星学の基礎理論」に関する記事の中で述べているように、従来の占星学の地震を予測しようという手法では解決できません。
決して。

たとえば冥王星と火星がスクエアになったら地震が起きるとか(あるいは今のように冥王星と天王星がとか)、そんなものではないということです。
私も地震予測を始めた当初は、こういった旧来の考え方に振り回されていました。
したがって、初期(2008年~9年中頃)の記事は無視してくださって構わないのです。

しかし、そうではなかったのです。
それは「地震誘発天体」の特定ができて初めて可能になりますが、そのことは一年ちょっと前の過去記事、ハイチ地震以後の記事で触れています。

地震誘発天体のことがはっきりと分かったのは、いつからだったのか、ちゃんと記憶にありません。
たぶんジュセリーノ予言で日本が危険だと騒がれたあたりから、はっきり分かってきたと思います。
2009年の秋あたり?

占星術を真剣に学ぼうと思っている方は、ハイチ後の記事を検索なさってください。
地震誘発天体について、はっきり記しています。
否定される方は、笑って一蹴ください。

ただ、こうやって研究を続けてきたにもかかわらず、今回の巨大地震の明確な警告は出すことができませんでした。

たしかに事前に日本列島の東端と西端という予測も書きましたし、修正をその都度重ねた★のグラフの中では9日~13日の山を作ることができました。
でも、それは不十分でした。

ここが本当にやばいぞ、と言わなければならなかった。
マグニチュード判定も、もっと大きいぞと。

そこにはまだ至れませんでした。
ただ、やばいぞという予感しかありませんでした。
これは正直なところ、真実です。


今、私が調べているのは昨年の2月27日のチリ沖地震(M8.8)のケースとの照合です。
本当は2004年12月のスマトラ沖巨大地震との照合を行いたいのですが、当日のチャートはともかく、私がUSGS(アメリカ地質調査所)の地震情報をバックアップし始めたのは、2008年12月初旬からで、その後も忙しさの中で欠損している部分がいくつかあります。

チリでもその手前で欠落していろところがありますが、今回の日本のものと共通する傾向は確かに見つけられます。

今はこうした作業の中で、M9クラスの巨大地震でも整合性を保てるよう、★のグラフの判定基準を調整中なのですが、じつはこれには膨大な時間がかかります。

現在の★のグラフでさえ、ハイチ以来、一年間かけて制作していたものです。
かなりいけるかなと思ったところで、★のグラフをUPし始めたのですが、「完全」というのはやはりない。

そのへんをどこまで完全に近づけられるのか。

たぶん、そのときはないのです。
いくつかの理由で。


長くなっていますが、もうしばらくお付き合いくださいませ。
言い訳のつもりではないのですが、ゆーさんの言われるように

「どこで起きるのか」

ということを知りたいのは、きわめて当然です。
ところが、私が専門にやっている占星術のチャートでは、こういった「どこで」ということの特定が、かなり難しいのです。

これには理由があります(すでに過去記事のどこかで書きましたが)。

地震発生時のチャートを、地震誘発天体を含めたホロスコープとして作成すると(つまり一般的な12星座10惑星のチャートではない)、結構明確に主体となっている天体が割り出せることが多いのです。
7割程度は、はっきりと出ています。

ところが、この地震誘発天体のアスペクト(星々が作る角度)を刺激するものが、アセンダントやMCであることが多い、というのが問題なのです。

アセンダントはその瞬間の東の地平線。
MCは空の頂上。

これらは365度のチャートの中を、4分間に1度程度進みます。

たとえば危険なアスペクトを持った地震誘発天体が、牡羊座5度にあれば、そこへアセンダントが完全に完全に重なるポイントは、1日の中に1回、かならずあります。
(1日でほぼ一周するので、4分で365度の中の1度を進む)
ほかのハードアスペクトであるスクエア(90度)、オポジション(180度)も含めれば、スクエアは1日に二度あるので、計四回、アセンダントと地震誘発天体が厳しい関係を結ぶときがあります(わかりにくいかも知れませんが、できるだけ分かりやすく書いています。本当はもっとありますので)。

MCも計四回。

ということは計八回も1日の中で、地震誘発天体を刺激するときがあることになります(繰り返しますが、実際はもっと複雑です)。

問題はこのMCやアセンダントは、その土地、国で違っているということなのです。

たとえば今、この記事を書いている途中の、19時43分でいえば、日本の東京では天秤座20.90度が東の地平線、アセンダントですが、たとえば北京では天秤座1.46度なのです。
もう少し西の方なら、乙女座になってしまいます。

ホロスコープは、経度が違えば見えている地平線や、空の頂上が違ってきます。これは当然。
その土地から見た空、宇宙の様子ですから。

しかし、ある天体とある天体のアスペクトが厳しくなる時期、時間は、これは万国共通です。

つまり占星術では、

私が提唱する「地震誘発天体」のアスペクトが生じる期間(何日から何日とか)は、かなり明確に表示できる。

しかし、そのアスペクトが働きかける土地は、4分につき、経度1度ずつずれる。


ということなのです。
これが、<静岡M6.4 震度6強>の記事の中で書いた、

以前からこのブログに書いてきていますが、占星術での場所の特定はいくつかの理由があって、なかなか難しいものがあります。

の中身です。

これは占星術の持つ、根本的な欠陥かも知れません。
だから、これまでも地震データを持っている科学的な研究所とかのデータと付き合わせ、

「この地域では地震が起こっていないから、そろそろ危険だろう」

とか。

そういうことのバックアップなしに、ここが危険という特定は占星術では難しいのではないかと思います。
こういったものと、どうしても協力していく必要はあると思います。


皆さん、かなりこういった予言情報に振り回されていると思いますし、私もその端っこに引っかかっていることは間違いなく、だからこそ、今日はこういった小難しい記事を書かせて頂いております。

私のやっていることは、チャート上に出てくる理論でしかなく、これは前にも書きましたが、
「私は予言者ではなく研究者です」。


こういった前提を踏まえ、

「いや、それでも、あんたは今回の地震で日本の東端とか事前に言ったじゃないか」

と突っ込まれてくる方もいらっしゃると思います。

静岡の地震も、時間の予知は結果的に正確でしたが、場所の特定は間に合わず、

「しかし、今回の地震(静岡)に関しては関東よりももう少し西という予測を立てることは可能だったかもしれません。

問題はそこに私が気付くことができたかどうか、ということなのですが。
正直、もしかしたら気づかなかったかもしれないです。
しかし、チャート上の裏付けはできています」

という部分なのです。
これはきわめて正直に述べております。

起きてみれば、たしかにこの日付で強く働きそうな地震誘発天体が、関東よりわずかに西寄りで働きそうだなという解釈はできた可能性はあります。
(この場合の関東というのは、ざっくり東京を基準にしています)

しかし、それは事前にでき得たかと問われれば、正直、気づかなかったかも知れません。

したがって、今回の19~23日についても、地震誘発天体のアスペクトの上昇は観測できるのですが、土地に関しては、はっきり言って、可能性の一つとしか申し上げられません。

ただ、今回に関して、台湾やフィリピン、インドネシア、その同経度の付近が同アスペクトを刺激しやすそうだ、少なくともアジアや太平洋圏では、と指摘できそうです。

あくまでも、日本に近いあたりでは、です。
ほかにも刺激するポイントはいくつかあるのですが、これをすべて現状のやり方で指摘しようとすると、私は完全に社会生活ができなくなります(検証に時間がかかりすぎる)。
それはご勘弁ください。

19日も気になるポイントはあるのですが、19日の深夜に近づいた時刻から20日のお昼までが強いのではないかという観測ができます。

時刻的には、それがもっとも顕著ですが、22日にわずかに下降した後、23日にはやや高くなります。

こういった予測は、その日の正午を中心にお出ししていますので、多少はずれがあります(日本時間)。

しかし、あまり神経質にならなくても、たしかにびっくりするかも知れませんが、この規模のものなら、日本の場合は、大丈夫ではないかと思います。

そう思われる根拠は、今回の地震の中で主導的に働いたジュノーのハードアスペクトの一つが、今日から明日にかけて減退し、消滅に向かっていくからです。
このアスペクトは7日から発生し、この大震災の予兆のように9日の三陸沖地震M7.2を引き起こしています。

そして10日に一度、総合的なエネルギーを低下させ、11日に上昇しています。

9日の一撃でひび割れたものが、11日に大破壊したもの、というのがチャート上から読める流れです。


このジュノーのアスペクトの一つが、とりあえず終わります。

この終了が、たぶん東日本大震災の主体となったものの弱体化につながるのではないか、と読んでいます。
皆さんは理性的にこの記事を付き合わせ、余震の発生状況を見てほしいのですが、明日以降、私はこの余震と思われるものはかなり弱まってくると見ております。
ジュノーのアスペクトは、厳密には21日ごろまでもう一つのものがあり、これが引き継ぐ可能性はあります。
これが月後半の山として読んでいるものなのです。


もし、この引き継ぎがなければ、明日以降、この震災を主因とする余震は、かなり弱まってくるはずです。

もちろん、今回の地震は観測史上ないような代物で、私の想像を超えたエネルギーをまだ保持しているのだという可能性がないわけではありません。
これまでのデータが、ないので。

けれど、たぶん引き継ぎがなければ、19~21日のの危険度は、かなり低下します(私は現段階でないと思っています)。
そもそも19日の段階でも、一つ失われているに等しい状況なので、エネルギー的にはかなり低下すると思うのです。
起きても別の根から出たもので、規模は今回ほどというのはあり得ない。

というか、今回ほどのものはそうそうない。


そう解読しています。



納得頂ける人の方が、少ないような気がする小難しい記事を書いてしまいました。

根性のある人は、しっかり読み取ってください。
結論だけ受け取ってくださっても結構です。



ポチッとしていただけると、嬉しいデス。
  ↓
FC2 Blog Ranking