エジプトのチャート |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

<占星術予測に関するスタンス>の内容をご理解の上、以下の記事はお読み下さい。


エジプトで数十万人規模のデモ。

ニュースで集まった群衆の映像を見ましたが、空恐ろしい感じがしますね。

強権政治を打倒したい、民主化を、という民衆の願いなのでしょうが、個人的にはすごく気になることが一点あります。

親米政権、そしてアラブの中で唯一イスラエルと国交を結ぶエジプトは、これまでも常に危険な火種を抱え続け、時には緊迫する中東情勢、イスラエルとそれに敵対する国家の仲裁役でした。

イスラム圏の中で、唯一のワンクッションであったムバラク政権がもし倒れるようなことがあれば、この構造にも変化が生じる可能性があります。

これでエジプトの民主化が進み、新しい政権が誕生するかどうかは、まだ定かではありませんが、そうなったときにもこのエジプトがイスラエルとの国交を持続させることを願いたいです。

この火種が、やがて大きな戦いの根になる可能性もあるだけに。


ここまで騒ぎが大きくなると、どうしてもエジプトのチャートについて分析を行っておきたいところです。

昨年の春分図を確認すると、たしかに不安な要素はいくつかありますが、エジプトに関してここまでの事態が発生するとは考えにくい。

ただ、土星の12ハウスが太陽と対立、エジプトの政権を一部象徴する月は8ハウスにあって、海王星とスクエアなど、見えない部分から押し寄せる脅威というものは暗示されていたようです。

これがインターネットを背景に広まったチュニジアの革命と、その波及効果だったと思われます。

しかし、チャートの厳しさとしたら、今年の春分図の方がよりシビアです。

民衆である月が土星と共にMC付近にあります。

これが民衆の力で全体をコントロールしようとする構造を暗示しているようにも見えます。

アセンダントは太陽・天王星とスクエア。

私は<2011年のアフリカ>で、チュニジアの革命が2010年チャートで引き起こされ、その後の状態が2011年チャートに示されているのではないかと解読しましたが、今一度冷静に考えてみると、政権の大きな変化は2011年チャートの方に明瞭に出ています。

ということを考えると、年が明け、次の春分図に近づいていく段階で起きているこれらの動きは、二つの年の運気が受け渡される、過渡的な流れで起きている(=両方が有効)と見た方がいいのかも知れません。

少なくともエジプトに関しては、2011年チャートの方が厳しそうです。

やはり2011年の春分図の効果は出ている、と見るべきでしょう。


死ぬまでに、一度はピラミッドを見に行きたいと思っているのですが、エジプトの争乱がこれ以上の死者を出すことなく、平穏に終わることを願います。

そしてエジプトの良き未来が、そのまま世界の平和や安定にもつながることを。

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