2011年の朝鮮半島情勢 |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

<占星術予測に関するスタンス>の内容をご理解の上、以下の記事はお読み下さい。


私たち日本人にとっても、北朝鮮という国家の動向は、ここ数年で確実に警戒度を増してきています。

弾道ミサイルの強化。
核の保有。
そして昨年11月23日、韓国領・延坪島に、北朝鮮側から砲弾100発以上が撃ち込まれ、韓国軍基地や民家に着弾、死傷者が出るという事件が発生。

私たちの中に、
「何を考えているか分からない」
「何をしでかすか分からない」
一種、不気味な国家として北朝鮮はイメージを強めているのではないでしょうか。

昨年の砲撃事件については、
<緊急UP!(北朝鮮砲撃事件について)>
<北朝鮮砲撃事件のチャート解読>
などの記事がありますから、参考にしてください。

が、まあ、このようなイメージばかり先行してしまうと、あまり良いことにはなりません。

「不安」が高じて、北朝鮮を叩いてしまえ、とかいう極論も、長い目で見たときには出てきかねません。
北朝鮮の問題は、どうも相手の国家があまりにも未熟すぎて、悪循環の中にあるのではないかという気がしています。

言ってみれば、北朝鮮はなかなか理屈の通じない悪童みたいなもので、自分のやりたいことや権利だけは主張し、腕力だけは危険なものを持っている。
世間常識的に見れば、あまりにも言っていることややっていることは幼稚で常識はずれでも、本人にしてみれば「正当な主張」で、それが通じないとなればキレた行動に出る。
結果、また周辺からは制裁される。
欲しいものも手に入らない状態。
だから、また世間からは認められない行動を……

堂々巡りですな┐( ̄ヘ ̄)┌

本人が折れれば、簡単に事は解決するのですが、それはプライドが許さない。
最高地位にいる人にとっては、「オレが神様」みたいなものだから、周囲に折れて頭を下げるなど、自分の側近や国民の目のあるところでは決してできない。

難しい問題です。

これが本当にただの悪童だったらいいのですが。

国家ですから。


そこで今回は、春分図から北朝鮮と韓国の情勢も読むことにしました。

ただ、春分図の中では両国はほとんど同じチャートになります。

わずかにアセンダントとMCのみが1度ずれるだけ。
にも関わらず、この差は両国の状態を如実に表しています。
以下、そのサビアンシンボルです。

北朝鮮アセンダント
立派に飾られたクリスマスツリー
韓国アセンダント
赤十字の看護婦

「クリスマスツリー」のサビアンシンボルは、人工的でかなり無理があると分かっていても、自分が得ようとするものを確保しようとするものです。
「看護婦」は、自己が充足された後、人を助けることができるようになるというもの。

北朝鮮MC
戦闘での勇敢さにより、二つの賞を与えられた戦士
韓国MC
女子修道院に入る女性

「二つの賞の戦士」はおそらく金正恩氏に対してのものだと思われます。

「女子修道院」は自分の民族的や文化的なルーツを辿ることで、より深いものを得ようとするサビアンで、行動としては内向的に見えることがあります。

これらの判断から、北朝鮮は相も変わらず自分の得ようとするもの(=援助)の獲得に躍起になり、国内的には金正恩氏に大きな権力を与えて過ごすことが予測されます。

対して韓国は、どちらかというと内向的な運勢で、もしかするとどこかで政策を転換して、北朝鮮への援助を開始する可能性もあります。


しかし、こういった近接した国では春分図にも大きな差はなく、解読にもどこか物足りなさが残ります。
ホラリーのイベント・チャートなら、違うのですが。

そこで、「北朝鮮の今年の動向」というお題でタロットカードを引いてみました。


最初の三枚は「手品師」「女帝」「悪魔・逆」でした。
「手品師」の横に「法王」を引き、「悪魔」の下に「正義」を引き、展開は終了しました。

全体構図から真っ先に思い浮かぶのは、「法王」が金正日氏で、「手品師」が金正恩氏だということです。
「法王」は父親を時にさし、しかも「法王」と「手品師」のコンビは教師と師弟の関係性も表示します。
ほかのものはなかなか考えにくいと言うほどの出方です。

この親子は互いに向き合っており、互いのことを考えています。

問題は「女帝」が見ている「悪魔・逆」です。
「悪魔・逆」が物質的な欠乏をさしているのは明らかで、北朝鮮の内部は窮乏の底にあると思われます。
問題は金親子が、互いのことは見ているが、この窮乏を別なところで別な人間が見ている、という構図になっていることです。

つまり金親子は基本的に自分たちのことしか考えていない。

国家の窮乏は、もちろん意識していないわけではないでしょうが、彼らの意図が保身にあることは間違いない。

むしろ国家としての窮乏をなんとかしなければ、正さなければ(=正義)と考えている人間は別に存在していそうです。
「女帝」そのままに、金親子にすごく近いところにいる女性かも知れません。

女性ではなく、たんにカードの意味する「アイディア」や「プロジェクト」なのかも知れませんが。

でも、金親子の出方からすると、これは誰か特定の人物をさしている可能性が高いと思えます。

そういう女性が、なにか行動を起こす? 事態を正そうとする?

「正義」のカードには「法律」「法曹」とか「警察」という意味もありますが、その延長に「軍」もあるのでしょうか?

もしこの「正そう」という動きが金親子主導で起きるのなら、また軍を動かして、揺さぶりをかけてくるということも考えられます。


昨年の春分図では、この両国のMCは火星と厳しいスクエアを持っていました。

つまりあの砲撃事件を予感させるだけの下地があったことになります。

今年の春分図では、MCはベスタと合、エリスとスクエア。

エリスは12ハウス。

他、北朝鮮と韓国のチャートでは太陽も天王星も、木星、水星も12ハウスに入ります。

国際社会からは見えにくい、内部で何かが起きる可能性の方が高い。

対外的に攻撃に出るより、内部で大きな変化が起きるのかも知れません。

ポチッとしていただけると、嬉しいデス。
  ↓
にほんブログ村
にほんブログ村 その他趣味ブログ 占いへ
人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ
FC2 Blog Ranking