アスペクト論・序章 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
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 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

現状での地震発生状況の検証には、もう少し時間をかけることにしました。
ちと不審に思うこともあり。

★のグラフの修正はその後で。


以前、コメントでアスペクトについてのご質問を受け、特定のアスペクトについてお答えし、いずれアスペクトについては記事にするというようなことを前触れさせて頂きました。

今日から何度かに分けて、アスペクトについて記事にしようかと思います。
やや専門的になりますが、まあ、他の記事も間に挟みながらランダムに。

ただ、これはあくまでも私個人が理解するところのアスペクト論です。
伝統的な占星術の理論は、当然下敷きにしておりますが、アスペクトの本質について論じた書物はあまりなく、私もこれについては実践と理論上に考え得ることなどから、現状の考えに至っています。
けれど、私と同様なことを述べておられる方も、いらっしゃると思います。

というのは、占星術とその理論について考えを深めていけば行くほど、似たようなところに落ち着くのは当然だからです。
だから類似した他の方の論考があるであろうことは、ご理解下さい。

でも。
結構、独自の解釈が含まれていると思います。
まあ、この私論が絶対だともすべてだとも思わず、参考までにという感じで読んで頂けたら幸いです。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

aspectという単語ですが。
これは「顔つき、外観、様子、特徴、局面、面、見地、相」といった意味合いがあります。
(英和辞典を引いてみてくださいね~)

日本語では「座相」と訳されています。
いい訳ですね、これ。
要するの星々の様相をいうわけですから。

アスペクトはホロスコープの中で、二つ以上の星が結ぶ関係性のことをいいます。
ホロスコープはあくまでも地球を中心にして見た宇宙の図です。
それも太陽の軌道である黄道12宮のどこに、どの星があるか、といったことを視覚的に表した図ですが、ここには距離感はほとんど無視されています。

たとえば最も遠い星である冥王星は、今、山羊座の4度付近にいますが、地球の衛星である月は、たとえば次には10月13日、この冥王星と同じ位置に巡ってきます。
地球からこの月への距離は、約38.5万キロメートルなのに、冥王星はざっと50億キロメートルもあります。
その差は、とんでもないものです。

けれど、ホロスコープ上、この距離の差はほとんど問題にされません。
月と冥王星が同じ山羊座の4度にあれば、それは「合」=コンジャンクションです。

このアスペクトなるものが、なぜ論じられ始めたのか。

その始原に返ってみると、このコンジャンクションがその発想の原点ではないかと、私は考えています。
占星術がある日、超絶的なインスピレーションの持ち主の頭に、星座も天体も、アスペクトもハウスも、すべてが完成された形で降ってきたというのなら話は別ですが、占星術の成立ははるか古代に遡ります。

おそらく、こんなことが始まりではないかと思うのです。

「あの赤い星(火星)と月が重なった。争いごとが増えた。きっと良くないことの表示……」

火星と月が合になれば、感情が高ぶりやすくなるというのは、ありきたりな論法ですが、現実に照らしてもある傾向です。

アスペクトの始まりは、こうした視覚的にもわかりやすい天体の運行関係に発想の原点があるのではないでしょうか。
もっとも分かりやすいのは、やはり合です。

コンジャンクション=合をアスペクトには組み入れないとする発想もありますが、私はむしろ逆にアスペクトの始まりは合だと考えます。
アスペクトなるものがなぜ論じられるようになったかということを考えると、こうした体験的視覚的な古代の知恵からスタートしているとしたほうが、理に適っているように思われるからです。

こういった知識の下敷きのもとに、アスペクトは見つけ出されていった、と考えられます。

ハードアスペクト(ディフィカルト・アスペクト)。
ソフトアスペクト(イージー・アスペクト)。

これらも経験的な積み重ねがあって、特定されていったはずです。


次回からそれぞれのアスペクトについて、私が理解するところを論じていこうかと思いますが、もちろんその最初はコンジャンクションです。

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