一昨日19時より開かれた二回目の「シナリオ会議」。
私は「最後の五匹」の第二稿をひっさげて、会場に臨みました。
すでに原稿は事務局長のKさんに渡していたので、コピーされたものが全員に配られていました。
このシナリオ会議は、通常の実行委員会とは異なり、作品(原作者の意図)と、演出、歌唱、演奏、舞踏などの担当者と連携をはかるために設けられたもので、いわばこの企画の「核」となるもの。
ここで話し合われるものが、舞台上に実現される。
そのような中核を担う会議です。
当日シナリオの第二稿は皆さんの手に渡ったので、すべてを読めてはいないはずだし、第一稿との変更点や加筆部分の説明を行わねばなりません。
会議はそこからスタートしました。
変更点、加筆点の多くは、歌唱部分に関わっています。
前回までのシナリオでは、私はこの部分にはあまり手を付けずにすませていました。
というのは、事務局長の話やスケジュール表などには、シナリオの脱稿後、作詞、作曲に入るという流れがあり、本来はこの「作詞」は自分の仕事ではないはず、という認識があったからです。
誰かがしてくれるんだろう、と。
ところが現実はそうではなかったし、シナリオ全体として考えたときにも、やはり歌詞を含めたものが存在しなければ、物語も説得力や感動を持ちにくい、ならそのような作詞がもっともやりやすいのは誰か、ということを考えたとき、
それは原作者だ。
ということだったのです。
だったら、最初から書けば良かったわけで。
この点は事務局サイド、また私自身の認識の甘さがあったわけです。
とはいえ、第一稿では、私は初めての本格的台本作成のために、ストーリーを追うことで精一杯だったかも知れません。
今回はプロのミュージカルのDVDなども見ることで、「なんだ、こうすりゃいいんじゃん」という感触をつかんで、歌詞を織り交ぜながらストーリーを再構築できました。
実際、書いている過程で新しい展開、シーン設定、予期していなかった重要な歌唱なども自然と生まれてきました。
すべての説明を終え、
「このようなシナリオとなりました。いかがでしょうか?」
と問うたとき、力強い拍手を送って頂きました。
よかった(*´Д`)=з
「さすが。勉強もされたんでしょうが、その吸収力の高さというのか、今回の台本では演出上、意図するところがよく見えて来ました」
と、演出のM先生にも言って頂きました。
M先生は練習現場などでは、もうプロそのものです。
現場ではともかく、普段はとてもクールなかた。
最大の賛辞を送ってもらったと解釈していいでしょう。
この後、新規加入者の紹介や、また歌詞のない拙い第一稿を元に、すでにそれぞれ計三曲をイメージ的に作曲して下さった音楽担当者の方々からの発表がありました。
どれも作品世界をよく理解して下さっているようで、「ここに使えるんじゃない」とか「冒頭に入れると気分が盛り上がるよ」など、なんとなくフィットするメロディーばかりでした。
歌詞のあるものについてはこれからということになりそうですが、きっとうまくやってくれると確信しました。
皆さん、才能もイマジネーションも十分にある方たちばかりです。
この後の私の役割も見えてきました。
できれば、これで手を引きたかったのですが。
まだやれることがありそうです。
あ、シナリオ会議で原作者も出演しろという無茶ブリがありましたが
これは遠慮します。
ほかに、私にもできることがありそうです。