しいさんとCiscornさんの鑑定 |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

さてプレゼント企画の当選者のかたも残り四人となってきました。
お二人ずつ鑑定してきている今回と次回で終了です。

でもね、不思議なんですよね~。
前回も三合を持つお二人だったんですが、なぜか一緒にすることになっている人に共通項があったりするんです。

超不思議です。
注・決して先にチャートや四柱推命表を作成し、共通する人を並べていたわけではありません。
ホントに私と妻、息子の三人が引いたくじ順です。


今回もしいさんとCiscornさんのお二人は、同一空亡です。
しかも、たった今空亡のまっただ中という状況です。
空亡の中にあるお二人。
さて、いったいどのような運気なのか?


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

しいさんの鑑定
天中殺=空亡・寅卯→次回2010、11年。

しいさんは、出生時間は卯の刻で、寅卯のうち卯の空亡は解消されているはずです。

前回、98、99年の空亡時の運気はどうだったかというと、チャート上は98はそうでもないのですが、99、2000年になると進行の火星が出生の水星に対してオポジション(180度のハードアスペクト)。
次の2001、02年も進行の天王星が出生の火星にスクエア(90度のハード)。
このあたりの運気は、表面に出にくい部分での争いごとや、水星(文筆業的な領域や事務、教師といった頭脳労働的なもの)の問題で悩みや対立が多かったかも知れません。
火星を男性、恋人という見方をすると、この時期には男性との別れ、恋愛や異性との関係でのもめ事があったかも。

四柱推命で確認すると、98~2002年は、比肩、劫財、食神、傷官という流れで、比肩はともかく他の星は、しいさんにとっては避けたいものばかりです。
劫財は運気が弱い方のであるしいさんを助ける働きもありますが、我が強く出て衝突を招きやすい。
これが空亡で無効化されれば良かったのですが、卯の空亡はもともと解消されているため、劫財の働きが正常に出てしまったための、99年からの運気の悪い流れがあったように見えます。

その前は86年、偏印という凶星が寅で空亡で無効化。
ただ偏印は運気の弱いしいさんを助ける働きをするので、本来は機能してほしかったかも知れません。
が、チャート上も比較的平穏で、可もなく不可もなくといった感じ。
87年の卯は、印綬でもっとも望ましい星です。
それを証明するように、進行太陽は出生の火星に対してトラインで、非常にエネルギッシュに活動しそうです。
火星と太陽のソフトアスペクトでは、自身に力が与えられます。
それを証明するように、四柱推命でも印綬、比肩などが続く運気になっているのが、

本当に良くできています。


四柱推命と占星術は、ちゃんと関連し合っています。
87年頃の運気だと、異性関係、恋も好調だったかも知れませんね。

さて、次のというか、たった今の空亡ですが。
じつは現在、それほどのハードアスペクトは発見できません。
これは四柱推命でも今年の食神は、しいさんにとって自分の運気を流すものなので、本来は避けたいものです。
しかし、これが空亡で無効化され、かえって運気的に落ち着いているのでしょう。
ただ、空亡が今は生きているということを考えたら、今年は新規なことや結婚とか、そういったことには慎重になっていた方がよいかも知れません。

来年の卯は、もともと空亡は解消されています。
が、来年の傷官というのは女性にとっては、夫を傷つける星で、結婚に適しているかと問われたら、? です。
もしそのようなことがあるのでしたら、これは相手も含めての解読を行わないと結論は出ないでしょう。
しかし、チャート上はそれほど良くも悪くもない運気に思えます。
ここになにかちょっとしたずれを感じます(四柱推命と占星術の)。
これは私が知らない、あるいは気づいていない四柱推命上の解読があるのかも知れませんね。

しいさんはグランドトラインを出生の図の中に、かなり派手にお持ちです。
幸運の三角形であるグランドトラインを持つ方は、意外にデリケートで完全主義というのか完璧に整っていないと気が済まない傾向を持つことがあります。

ご自分に自信が持てないということも、メールの中で仰っていましたが、完璧な人間などこの世には一人もいないということを頭ではなく心で理解し、欠点も含めたあなたという存在を受け入れてくれる存在もきっといるのだと考えてくださいね。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Ciscornさんの鑑定
天中殺=空亡・寅卯→次回2010、11年。

>「今年の×月:あなたに降りかかる人生最悪の悲劇
ちーん。」
>的なコメントは避けていただければ嬉しいです。

と、応募メールの中で要望されていたCiscornさん。
そんな書き方はしませんよあせる
たとえ、そうでも……。

いやいや、これは冗談です。

とはいえ。
たとえば前回、1998、99年の空亡時。
出生の太陽に対して進行の土星がスクエアでした。
試練の時ですね。
Ciscornさんにとっては、とくに11ハウスの友人関係、環境、あるいは2ハウスの金銭問題で起きやすかったはず。
しかも進行冥王星は、出生の月に合。
月に対しては進行の木星がトラインになっているので、悪いことばかりではなさそう。
ご自身のお話では、この寅の年にお子さんを出産されているとか。
このアスペクトは、8ハウス(生殖)の月に対してのものなので、まさにそれを表示しているようにも思えます。
蛇足ながら、98年の5~8月、進行の月が出生太陽に対して合です。
これまでの研究の結果、この太陽と月のアスペクト発生時に、受胎、もしくは出産が起きやすい傾向がありますが、果たして……?

他にも進行の水星・金星などは、出生の火星に対してトラインと、やはりどう見ても悪いアスペクトばかりではない。

吉凶混雑状態です。
これはとくに98、99年の印星(偏印、印綬)を空亡が無効化しているせいで、四柱推命上、自分を助ける運気の方が都合が良いはずのCiscornさんにとって、とくに印綬がもっとも歓迎すべきなのですが、これが無効化されている。これは良くないが、偏印という凶星を無効化するのは望ましい、という、なにやら複雑な内面みたいな運気を感じます。

前々回の86、87年。
このときも進行の土星が出生の火星に対してオポジションですが、これはむしろ85、86年に強いアスペクトで、過去にさかのぼると、82~85年くらいのほうが、進行の冥王星や天王星が次々に出生太陽にスクエアを仕掛けており、このあたりの時期の方が厳しい印象を受けます。

四柱推命でもこの時期の年運は、このかたにとっては好ましくないものが続き、むしろ86、87年の空亡は、その好ましくないものを解消しているように見えます。
空亡が良い作用をした時期と言えそうです。

さて、今年ですが、過去の例と同じように、かならずしも悪いアスペクトばかりではない。
ハードアスペクト、ソフトアスペクトが混在しています。
進行の海王星が出生の太陽に合。
しかもこれにトランジットの冥王星が合です。
基本的に要注意としておきましょう。
とくに友人関係や環境、あるいは配偶者などに大きな変化、生活上のリセットが行われる可能性があります。

しかし、今年は進行の金星が、出生アセンダントに合、進行のアセンダントが金星にトラインといった形で、喜び事の暗示も見えます。
仕事をされている場合は、その方面での幸運も。

Ciscornさんの場合、四柱推命の配合を見ても、「もともとここが絶対に良い」あるいは「悪い」という時期はあまりなく、いつでも吉凶混雑した状態になりがちに思えます。
つまり同じ年回りの中に、良いことも悪いことも複雑に絡み合って起きてくる。
なので、現状の運気もそうした延長にあるようです。

ちーん、というような極端な年回りは、後で振り返ってみても存在しないと思われます。

もっとも人の運命は、自分自身の立てた計画に沿っているので、耐えきれず「ちーん」となってしまうようなものは、じつはそもそも計画の中にないんですね、これが。

ちゃんと自分でクリアできるようになっている。

今年と来年の空亡時に注意すべきは、海王星と冥王星の関与でしょう。
芸術活動、あるいはスピリチュアルな方面に意識や学びを拡大させることで、ダメージを軽減できるはずです。
私も海王星と太陽の合で、そのようなプロセスを経ました。

また海王星の効果は、いかにも空亡的です。
ですから、物事にはっきりとした「成果」を求めないことです。
曖昧になっても、それは仕方のない時期です。
新規のことは始めても続かない可能性は高いでしょう。


ポチッとしていただけると、嬉しいデス。
  ↓
人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへにほんブログ村 その他趣味ブログ 占いへ
にほんブログ村