螺旋階段の途中――月が移ろうとき―― |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

もう少しで、私の進行の月は星座を移ります。
双子座から蟹座へ。
前回の双子座へのイングレスは、2008年1月でした。
その少し前、2007年の秋に私はK配ぜんのお仲間に加えて頂き、一度辞めたホテルに復帰しました。
ほんっとうに、星の巡り、サイクルというものは良くできたもので、この2年とちょっとの間はK配ぜんスタッフとしてホテル常勤を過ごす、その一時をホロスコープ・チャート上で表現していたように思われます。

進行の月は、2年強で星座を移動します。
つまりここ数年の運勢の傾向を見るときには、よい目安になります。
双子座の月は私に何をもたらしてくれたのでしょう。
コミュニケーション(双子座)の拡大。
それはたしかにあったようです。
この期間に占星術でも文筆活動でも、私はエリアを広げることができたように思います。
知的な探求、そして拡大の時期であったことは間違いないようです。
実際、この2年間に私は様々なことを学ぶことができました。
それは、それ以前の時期に比べると、歴然とした差があるように思われます。

急速な知的発展。
それを支えてくれたのは、おそらくこのブログであり、皆さんのご支援です。
ありがとうございます。
以前からの課題であった、地震予知に関する占星学的なアプローチにも、はっきりとした光明と理論付けができたのもこの時期です。
そうしたことも、皆さんがいなくてはあり得なかったように思います。

この後、もうほんの少しで私の月は双子座を脱して、蟹座にイングレスします。
その直前で常勤を外されているというのも、前回のプロセスと非常に似ています。
前回は常勤で入り、今回は外れる。
ちゃんとスケジュール通りという感慨を抱きます。

蟹座に入れば、月は最強です。
月は蟹座の支配星ですから。
蟹座は水のエレメント、情の星座です。
もうその前兆は出ているような気がします。
人の死に悲しみ、心を揺さぶられている自分がいます。
オレって、こんな感情的だっけ? みたいな。

たぶん、もっと気持ちが豊かになる。
そしていろんな愛情を実感する。
そんな2年になるような気がします。

私くらい人生を生きていれば、進行の月が蟹座にイングレスするのも二度目。
前回は1982年の末でした。

ちょうど二十歳になる頃。
その頃、自分になにがあったのか思い返してみると、今後の傾向が見えてきたりもします。
でも、きっと同じじゃない。
まったく同じなら、成長もない。
少しでも成長しているのなら、見えてくる景色はちょっと違うはず。

螺旋階段。

ぐるぐるぐる。
回りながら私たちは生きている。
同じポイントに来ても、成長していれば見える景色は違っている。
少しだけ高いところから、少しだけ遠くまで見えている。
それまでの視点じゃ見えなかったものが、今日の場所からは見えているかも知れない。

それは私だけじゃない。
みんな、同じだよ。

そうやって、螺旋階段、ぐるぐるぐるぐる。

その途中で、ちょっとだけ足を止めて、自分の立っているところを見つめ直してみる。
そんな時間があってもいい。
どうせ、気性から、じっとしてらんない。
歩き出さずにいられない。

ぐるぐるぐるぐる。

楽しいね。

人気ブログランキングへ