ホテルの常勤を外れて、半月以上が経過しました。
相変わらず配ぜんで発注があればホテルには入っていますが、以前とは勤務時間が格段に違う。
経済的にはちょっと……なんですけど。
しかし、拘束時間が短くなったおかげで、空いている時間に占いや執筆の時間を有効に入れています。
身体の負担も常勤と比べると、かなり軽い。もちろん今はそんなに忙しくないということもあるんですが。
でも。
なによりも楽なのは気分ですね。
常勤はほとんど社員と扱いや責任が変わりません(そのホテルでは)。
こなさなければならない業務、関わっていかねばならないお客様との連絡、他のスタッフ、社員との人間関係など、たとえ暇なときでもこうした「責任」や煩わしいものが頭の上に乗っかっていて、それはけっこうな精神的負担だったのだとあらためて知りました。
今は呼ばれたときに仕事に行き、その分だけ言われたことをして帰ればいい。
今、そうした煩わしさから自由になっているので、とりあえずその気分を満喫しています。
満喫できるときにしなくっちゃ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
最近、非常にハードな星の下に生まれている方の鑑定を何件かこなしてきました。
事情をお伺いすると、想像を超えた悲しみを乗り越えてこられた方。
また望むことを実現するために、何かを失わねばならないようなシビアな運気の方。
すでに大きなものを失ってしまった方。
面談でもメールでも、そんな方とのやりとりを終えた後は、ちょっと不安になります。
あれで良かったのだろうか?
はっきり言い過ぎたのではないだろうか?
けれど、気休めのことを言っても、その人の運命を良くするお手伝いには、なかなかなりません。
といって、絶望的なことばかりを吹き込んでもだめです。
そのための生まれ変わり研究の知識だったりするのですが。
人がこの世で体験して行くことは、この世に生まれる前に自分自身で作った計画、ブルー・プリントに基づいています。
細かなことは別にして、アウトラインは決まっていて、その中で自身の選択が試されている。
そのブルー・プリントがある程度反映されたものが、ホロスコープ・チャートである。
これが私の考えです。
ホロスコープにはその人の性格や運勢の様々な側面が如実に現れています。
悲しみや苦難も。
星々の位相とアスペクト。
それが教えてくれます。
とても厳しいことが示されていることも多い。
でも。
よく私はこれを天気予報に例えています。
運気というのは天気に似ている。
明日は晴れ、明後日は雨。
そんなふうにスケジュールは決まっていて、かなりの確率で当たる。
しかし、雨が降ったら人は不幸なのか?
雨が降ったとき出かけるのがよいのか、家にいるのがよいのか。
誰といるのか。
どのように過ごすのか。
そうした選択は、すべて人に与えられた自由です。
一度の選択。
それがこの先の未来をまた作って行く。
雨が降ったり雪が降ったり、台風が来たり、あるいは晴天に恵まれるなど、運気は様々ですが、その空の下でその人は自分の力で不幸にもなれるし幸せにもなれる。
そういう意味で、未来は決まっていない。
同じ苦しい運気の時、それを相手や他人のせいにしていがみ合ったら、それは幸福にはなれないでしょう。
でも、その苦しみを手を携えて乗り越える努力をした二人なら、絆や愛を深めることもできるでしょう。
共有する運気を持つ人間は、一つの同じ車、同じ列車に乗っているようなものです。
終着点は同じ。
でも、着いたときにどんな自分であるかは、その人次第。
同じ場所に到着するけれど、到着する階層はまったく異なるかも知れない。
占星術師として関わった人たちが、少しでも幸せに近づけるように。
本当に願います。
