それを食べようと、女の子たちの前にばらっと出したとたん、アヤシイ気配が従業員食堂に満ちました。
なんと、飢えた獣がそれを狙っていたのです。
その獣の名は……
チーフA!
人の弁当を横からくすね、人の飲みかけのジュースパックを空にし、コバンザメのように業界で生き抜いてきた彼女の恐ろしい目が、こんな感じに
( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
飛び出して、獲物を狙っていました。
若い女の子たちは震え上がっていまい、チョコレートに手を伸ばすこともできなくなっていました。
かわいそうだったので、獣にはお預けをさせ、彼女たちに選択の優先権を与えました(おそるおそるチョコを取る娘たち)。
チーフAは腹黒くブラックを取るかと思われたのですが、案に相違して一番甘いハイミルクを選択しておきながら、なぜか
「ワタシは腹ブラックよ!」
と、雄叫びを上げました。娘の一人Tさんは異様に受けすぎていました。
昨日は、笑いネタには事欠きませんでした。
私の所属するK配ぜんは基本的に「女の園」です。
男性スタッフはきわめて少ない。ずっと前からいて、みんなに「お父ちゃん」と呼ばれているK君(ワタシの方実質的にも年齢的にも父親そのものですが)。
私のすぐ後に加入してきたN1君。
昨年来の不況のあおりで本業の仕事が激減し、慣れない業界に飛び込んできていまだに慣れた様子のあまりないN2さん。
昨日は、このN1君に関して爆笑ネタが発生しました。
といっても、本人の責任ではありません。
たとえばお客に向かって、「ニンジンのポタージュです」というところを「ニンジンのジュースです」と間違っていってしまったとか、そのようなミスではありません。<過去記事参照>
N1君はいつも私が常勤でいるレストランに応援で入ってきても、目端が利くというのか、ほかのホテルスタッフよりもよく動くし、気がつく人間です。
昨日、レストランのVIPルームで昼、七五三のお祝いの席がありました。
大人5人、子供5人。
食事が始まって間もない頃。
N1君はVIP担当でサービスをしていたのですが、すたすた歩いてフロアを縦断していきます。
その後ろにVIPルームの子供たちが並んでついて行きます。
たぶん洗面所に案内しているのだろうと、すぐにわかりましたが、それだけでもなんだかアヒルの行列みたいで面白かったのですが……。
私は職務中、笑いネタに遭遇してもめったに崩れない人です。
その私が思わず、吹いてしまう出来事が目の前で発生しました。
N1君の後ろをついて歩く女の子の1人が、N1君の背中を指さしして、
「なんか、あれ、ピラメキーノみたい!」
( ゚ ▽ ゚ ;) は?……。
直後、私は不覚にも吹き出してしまっていました。
いったい、N1君のどこが、いったいピラメキーノの何を連想させたのでしょう?
ピラメキーノの誰を連想させたのでしょう?
?????
わからなくもないような気がするのですが……
自発的な意志とは関わりなく、ピラメいてしまったN1君。
今後ともピラメいてください。
