ある日の悲劇と地震解析 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

グサッ。

それは大学の講義中に起こった悲劇でした。
そのとき私はテキスト「ノー・ソリューション」の中の第二話、「オルフェウスのダンジョン」を使用した講義を行っていました。
「推理小説は、本格的なものであればあるほど、そのトリックや謎解きが物語のテーマとはかけ離れたものが多い。たとえば密室トリック。部屋中に鍵がかかった状態で中で人が死んでいる。いかにして犯人は外に出たか。あるいは鍵をかけることができたのか――」
そのとき悲劇は起こりました。
グサッというか、ガシュッていうか、私は熱弁をふるい過ぎて、右の下唇をもろ、噛んでしまいました。
(痛っ――)
「ひかし……そんなことが解明されても、物語になんの影響があるでしょうか?」
(やべ、これ口内炎になるぞ)
「物語にはすべてテーマがありましゅが」
(ひー、唾液がいっぱい出てきた)
「本格推理のトリックは、このテーマと無関係に存在していることが非常に多いのです……ジュル
(口の中がプールだあ)
「またたとえばテレビなんかでよくやってますね。トラベルミステリー」
(生徒に気づかれてはならない)
「よくあるのは、アリバイトリックです」
(あ、血の味もする。出血したな)
「アリバイトリックのミステリーは、だいたい犯人が途中で割れています。そうですよね? 怪しいやつがいる。こいつが犯人に違いない。でも、鉄壁のアリバイがある。…(間を作っています)…それを崩していくところに面白みがある」
(よぉし、なんとか気づかれずに唾は全部飲み込んだぁ)必死です。
「しかし、そのアリバイが崩されたからといって、アリバイトリックそのものは物語のテーマとはほとんど無関係です。良質の推理小説、読んだ後、心に残る推理小説というのは、物語の謎の部分さえ、テーマと結びついているものであることがあります。よぉく、覚えておいて下さいね」

そんな調子でえらそうに教壇に立っているzephyrです。
このブログのライター、礼子さんが講義室に紛れ込んでいるのを知ったのは、その日の講義終了後でした。
ほんと、座敷童のような方だ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

パプアニューギニア付近で23日、M6.7の地震が発生しました。これは今のところ6月でもっとも大きな地震です。
被害情報は伝わってきておりません。
<6月の占星術予測>では、6月でもっとも注意しなければならないのは下旬のアスペクトと解読しておりましたが、きっちり予測通りの地震発生となりました。
もしかしたら7かも、と思っていたのですが、そこまで行かなかったようです。
二度に分散して起きた形跡もあります。

日本でも23日は宮城県沖を震源とする、M5.5の地震が発生し、岩手・宮城両県で震度4を記録するなど、ここ数日はエネルギーの大きな地震がいくつか発生しています。

観測していたこのレベルのアスペクトで、この程度の地震が発生する……。

また一つデータが上書きされた感じです。
来月の予測にもフィードバックされるでしょう。
今日が終われば、もうそう大きな地震は今月はないはず、です。

明日は荒れているイランについて、できたら解読しようかと思っております。

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