埼玉と東京で、それぞれ17日と18日に、元厚生事務次官を勤めた人物を狙ったと思われる殺人事件と殺人未遂事件が発生しました(東京では奥さんのみが襲われ、未遂に終わっているが、埼玉では夫妻共に殺害されている)。
17日未明にはインドネシアの地震が起きているのですが、一見、つながりがないように見えるこれらの出来事にも、占星学的には因果関係が認められます。
つまり、星の上では出所は同じらしいと思えるのです。
出所はやはり冥王星です。それに対して金星(お金)が合になり、17日には火星の射手座へのイングレス(侵入)が起きています。他、複合的なアスペクトが認められ、インドネシアの地震を引き起こしたことは間違いなさそうですが、日本においてはこの火星(暴力、刃物)はこのような形を取って現れたということでしょうか。
ただ、星があるから起きる出来事を受け入れろとか、犯罪が許されるとか、そんなことはあり得ない話です。
年金問題に対する不満や憤りは、多くの国民が抱いているものですが、だからといって人の命を奪うことが許されていいわけはありません。
犯人はまだ年金を受け取るような年齢ではなさそうなので、義賊を装い、世間に対してデモンストレーションし、自己の存在の歪んだアピールを行っているのではないか、というような識者の意見が新聞に掲載されていました。
いや、そうではなく、最初からこの2人の元事務次官を狙った犯行ではないのか、という意見もあります。
もし後者なら、犯人は恐るべき知能犯とも言えそうです。年金問題を隠れ蓑にしようというわけですから。
しかし、「テロか?」という見出しが新聞に躍っているように、私はこれは私怨などから出たものではなく、まさに高級官僚を狙ったテロなのではないかと思います。
むろんこの推測が正しいかどうか、犯人が逮捕されないかぎりは分からないのですが、前回、冥王星が星座の境界を揺れ動いた1995年のことを思い出して頂いたら、なぜ私がそのように考えるか理解して頂けると思います。
阪神淡路大震災、そして地下鉄サリン事件が起きた年です。
テロもまた冥王星の特質なのです。
しかし、今年、また日本でテロが起きようなどとは、さすがに私も想像していませんでした。
さすがにそれはないだろう、テロが起きるのなら、それは中東などの海外の話だろう…このアスペクトで考えられるのは、日本の場合、まず地震だろう、と。
17、18日に限ってなのですが、この冥王星を太陽が刺激しています(以下の解読は、C法に拠ります。通常のチャート解読では現れないアスペクトもあります)。
刺激したのが太陽ですから、これはエゴから出たものです。つまり自己顕示欲。
この太陽は、他に天王星や土星ともハードアスペクトなので、既成の体制への不満や打破ということも念頭にはあるとは思います。
が、犯人はどこかで幼児的な一面を持っているか、子供のことで何か問題を抱えているように思えます。これは、そのときの太陽のサビアンシンボルからの推測ですが……。
いずれにせよ、この民主主義国家の日本で、またこのような悲惨な事件が起きたことが、悔しいです。
蛇足ですが、北海道の雌阿寒岳で18日、小規模な噴火が観測されました。2006年3月以来のことだそうです。
それと、広島県の庄原で震度2の地震がありました。18日15時40分ごろです。
私が感じた強い耳鳴りは、近いところ(広島)で起きる地震を感知したものだったのか、あるいは噴火までを含めたものだったのか。それとも……。
C法によれば、今日の15時以降、22時まで、20日の15時を中心とする前後4時間ほどに地震に関する星が読み取れます。
冥王星の移動が近いので、細かく出しておくに越したことはないかと思います。
人の心に愛が、世界に調和が満たされますように。