ある方から、苦言を頂戴しました。
それは私の作家業に関するもので、近頃は占いばかりやっているのではないか、という指摘と、ちゃんと書いて本を出しなさいというアドバイスです。それが私の本来の仕事で、みんな、心配しているのだと。
ご心配をお掛けして申し訳ありません。
最近のこのブログに書かれていることをご覧になれば、そのような心配を抱かれるのも当然でしょうね。
実をいえば、私もちょっと占星術関係のものが多すぎるな、と思っておりました。
私も凝り性ですし、やり始めたら夢中になってしまうところはあります。占星術で世の中の出来事を読み取っていくことには、不思議な奥深さと面白さがあり、扉を開けば開くほど、その奥の神秘が見えてきて、さらに先へ進みたくなってしまいます。
では、このところ私が小説に関しては何もしていなかったのかというと、決してそういうわけではありません。ZEPHYRスタッフたちと進めている新作は、プロットがほぼまとまりつつあり、細部が決まれば執筆に、というところまでこぎ着けています。
この辺の推移については、アメンバー記事がスタッフの仲間内だけのもので、皆さんの目に触れることもないので、よけいに私が何もやっていないように誤解を招いたかも知れません。
たしかに作業は遅々としています。
が、私はもう小説に関しては、何ももう言い訳したくないのです。
小説に関する記事が少ないのも、この動機のためが強いです。
そんなものより、黙ってとにかく結果を出すしかない。
そう考えています。
もっとも「結果」が最近なかったわけではありません。
昨年、私は二冊の本を上梓しております。「ノー・ソリューション」と「デウス・エクス・マキーナ」です。これを書いたときも、限界を超えるような労働をしておりました。あまりにも無理をしたので、正月早々に倒れたほどです。
ただ、この二冊は大学のテキストとして使用することが目的の半分でしたし、大手出版社からの商業出版以外は価値を認めないという方もいらっしゃいます。事実、そんな声も多く聞かれました。
この二冊は、私にとっては他の著作物と同じような可愛いわが子です。自分にとって自信を与え、また道を示してくれた本となりました。
現在の出版業界の事情というのは、とても厳しいもので、よく誤解されているのですが、私のような立場のものが、ただ書きさえすれば自動的に出版されるというような甘いものではありません。
大手からの商業出版を見据えたら、いい加減なものなど書けません。
何か光るものが作品にないと。
そういうことも含めて、今創作を進めているところです。
今後は進行状況なども、お知らせしていこうと思います。ZEPHYRの共同創作だけでなく、自身の執筆状況も含め。
私も天命は受け入れています。
ありがとうございました。